1996 年度実績報告書

太平洋地域における建築室内環境計画のための基礎資料の確立

研究課題

研究課題/領域番号	08044157
研究機関	九州大学
研究代表者	中村洋九州大学, 工学部, 教授 (10024209)
研究分担者	金會瑞檀国大学, 建築工学科, 副教授陳仲林重慶建築工程学院, 建築学部, 副教授 ULLAH M.B. シンガポール国立大学, 建築不動産経営校, 上級講師 SAXENA B.K. インド中央建築研究所, 副所長 RAHIM M.R. ハサヌディン大学, 工学部, 講師 SOEGIJANTO バンドン工科大学, 物理工学科, 教授 DUMORTIER D. 国立公共土木大学校, 居住科学研究所, 助教授 HAYMAN S. ニュー, サウス・ウェールズ大学・建築学部, 講師 KENDRICK J.D アデレード大学, 建築学科, 上級講師古賀靖子九州大学, 工学部, 助手 (60225399) 松澤朋子九州共立大学, 工学部, 講師 (50221792) 沖允人足利工業大学, 建築学科, 教授 (40076550)
キーワード	IDMP / 昼光測定 / 日射測定 / 昼光標準資料 / 日射標準資料 / 天空輝度分布 / 天空放射輝度分布 / IDMP INDEX
研究概要	本研究の最終的な目的は、環太平洋の諸地域において、同一の規格の測定機器で昼光と日射の諸要素に関し同一の測定を試み、その取得データを同一の手法で処理し、IDMPの活動と融合し、世界の全ての地域で有用な標準化された昼光と日射のデータの開発である。平成8年度の研究では、主として、"IDMP INDEX"の作成とその方針の決定、各IDMP測定所の測定状況と測定施設の実態調査、測定機器の較正、その詳細の検討を試みた。 1996年8月末に本邦の研究分担者と参集可能な国外の研究分担者により、九州大学および東京で会議を開催し、"IDMP INDEX"の作成方針を決定し、その分担を割り当てた。同時に、九州大学、東京、調布のIDMP測定所の実地調査を試みた。また、本邦の総てのIDMP測定所と海外の測定所のIDMP測定機器を製作し測定装置を構成している機器メーカーを訪問査察した。 1996年7月には、研究代表者らの援助で完成し、測定を開始したソウル大学のIDMP測定所を研究代表者と分担者沖允人が、1997年1月前半には、最近研究代表者らが開発た天空輝度分布および天空放射輝度分布測定装置を導入したシンガポール大学のIDMP測定所を研究代表者と分担者松沢朋子、古賀靖子が、また、1997年1月後半には、ニュージランドのウエリントンのIDMP測定所に加え、最近新設されたクライストチャーチとオ-クランドの一般クラスの測定所を訪問した。これらのIDMP測定所の担当者は、1996年8月末の会議に参加不能であった。訪問の目的は、測定および運営状況の現地における精査と検討、較正状況と結果の検討、研究打合、担当者および現地補助者など関係者に対し、IDMPの世界的な現状の説明などである。また、"IDMP INDEX"の本邦担当分のうち、本邦のIDMP測定所、インドネシア、韓国、インドの一部についてはほぼ完全な原資料を収集した。