研究課題/領域番号 |
08044160
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
牧野 雄二 熊本大学, 工学部, 教授 (70040433)
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研究分担者 |
LEE M.M.K ウェールズ, スウォンジー大学, 講師
WARDENIER J デルフト工科大学, 教授
越知 健之 熊本大学, 工学部, 助教授 (20145288)
黒羽 啓明 熊本工業大学, 工学部, 教授 (30040372)
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キーワード | 鋼管分岐継手 / 立体分岐継手 / 立体トラス / 終局耐力式 / 設計式 / 有限要素解析 / KK継手 / XX継手 |
研究概要 |
海洋構造物や大空間を構成する構造に鋼管部材の立体トラス構造を用いることは合理的であることは明白であるが、その接合部形状が複雑となり、未だ適切な接合部の設計式を導くには到っていない。構造物が大型化するに連れて、設計式確立の要求は強くなり、各国の研究も組織的でなく個々にこれに応えようとしている段階である。 本研究は鋼管立体分岐継手の終局耐力の評価を行い、設計式を提案することであるが、多数の鋼管部材が接合される立体分岐継手は数多くの種類があるので、これらの全てについて実験を行い、耐力評価をすることは不可能となる。そこで、主な継手については、実験と数値解析の両方を行い、実験で観察される挙動を解析的に再現するのに必要な数値解析モデルを確立し、実験をしない継手の強度を数値計算だけで推定・補間した。実験または数値解析によって得られた十分な数の継手強度のデータを基に継手の形状変数をパラメーターとする継手設計式のための終局耐力推定式を誘導した。 実験を行った継手形状は、KK継手、XX継手およびTX継手と呼ばれる立体分岐継手である。作用外力は対称荷重と逆対称荷重である。実験データの欠如部分については、本研究で確認した数値解析手法によって数多くの数値解析を行い、終局耐力式提案のための解析結果データを供給した。 これらの研究成果は、日本建築学会「鋼管構造設計施工指針・同解説」(1999年改訂予定)およびEurocode3に設計式として盛り込まれる予定である。
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