研究課題/領域番号 |
08044164
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研究機関 | 東京都立科学技術大学 |
研究代表者 |
福田 収一 東京都立科学技術大学, 工学部, 教授 (90107095)
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研究分担者 |
YENUMULA Ven Concurrent Engineering Research Center, Deirector
池井 寧 東京都立科学技術大学, 工学部, 助教授 (00202870)
大久保 雅史 岡山県立大学, 情報工学部, 講師 (10233074)
岸 義樹 茨城大学, 工学部, 助教授 (70250983)
村上 存 東京大学大学院, 工学系研究科, 助教授 (20212251)
中島 尚正 東京大学, 工学部, 教授 (00011073)
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キーワード | 遠隔教育 / 国際ワークショップ / インタラクティブ性向上 / 非言語情報 / 教師負担軽減 / インタネット / クライアント / サーバー方式 / プロトタイプ |
研究概要 |
本研究では次の事項を調査検討した。 (1)日米における遠隔教育の現状と、利用されているシステムに関する調査を行った。 (2)各種の遠隔教育支援システムを試用し、その特徴と不都合な点を検討した。 (3)8月と11月にそれぞれ米国と日本で、上記の点に関する検討と整理を行い今後の研究方針を議論した。 (4)11月にStanford Univ.,Univ.of Roma,Universitaet Bundeswahr Muenchen,West Virginia Univ.教授を招いて遠隔教育に関する国際ワークショップを開催し、日米だけではなく、ヨーロッパにおける遠隔教育の現状等について報告を受け、その現状を調べた。 その結果次の新たな知見を得た。 (1)既存システムは、テレビ会議方式か、プレゼンテーション方式のいずれかであり、教育の観点からのインタラクティブ性が不十分である。 (2)非言語情報である動作情報を、ネットワークに過大な負担をかけずに遠隔教育する方法はいまだ確立していない。 (3)既存システムは、教師負担をほとんど考慮していない。ネットワーク利用による教育は教師負担が通常方式の授業よりもはるかに重い。より広域化を図り、教育の多彩化を図るためには、このスケールアップ、すなわち学生数の増大による教師負担の軽減を図る必要がある。 以上を基礎に、本研究では (1)非言語情報である動作技能を知的に符号化する方法論と、それに基づくシステムを開発した。 (2)クライアント/サーバー方式に基づくインタネットを利用したシステムを開発した。この方式は教師負担の大幅な軽減、インタラクティブ性の向上、学生同士の協調的学習支援環境の実現、受講者人数の増大を可能とした。
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