研究分担者 |
虫明 功臣 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50011060)
竹内 邦良 山梨大学, 工学部, 教授 (50016672)
椎貝 博美 筑波大学, 構造系, 教授 (20016322)
榧根 勇 愛知大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10015539)
菅 和利 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (70052884)
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研究概要 |
東南アジア,及び太平洋地域における河川と水資源の基礎情報(主として水文及び水資源開発,水環境情報)を整備することは,今後この地域において予想される水資源の需要,水環境,水害の深刻さに鑑み,国際的さらには地球環境てき見地から極めて重要である.アジアモンスーン地域は今後人口の激増とそれの伴う水需要の急増が予想されるが,それへの対処は容易ではない.この問題をアジアモンスーン地域の共通の問題として取り上げる為には,基本情報の整備と,このネットワークを利用した比較研究,プロセス研究が重要である.1997年12月に東南アジア,及び太平洋地域の25河川の基礎データを収録したリバーカタログ第2巻を出版した.この河川カタログを利用してどの程度の比較,プロセス研究が実施できるかを検討した.共同研究者は幾つかの河川を取り上げ,河川カタログに収録されている基本データを基にして研究を行ない,1997年12月にタイのノンカイに集まって,研究発表と討論を行なった.この検討を基にして,河川カタログ第2巻作成に向けての資料の収集とデジタル情報をフロッピ-ベースで収集することの準備をおこなった. 1.国内研究者は,日本国内の河川カタログ作成のための富士川,石狩川,筑後川の基礎データを収集整理し,比較検討を加えてRiver Catalogue第2巻への原稿を作成した.あわせて,Catalogue第1巻に我が国として提出した河川の基礎データをデジタル化し,データベースネットワーク作りの検討を行なった. 2.国外共同研究者は,それぞれの国のRiver Catalogue作成のための基礎データの収集整理,比較検討を予定通り行なっており,River Catalogue第2巻を出版した. 3.東南アジア・太平洋地域各国で作成中のRiver Catalogueについての研究・打ち合わせを,クアラルンプルにて行い,相互の河川データに基づいて,各国の河川,水資源の比較検討を進めた.新たにラオス,パプアニューギニアからの参加が実現し,この地域でのRiver Catalogueが充実してきた. 4.クアラルンプールでアジアFRIEND(Flow Regimes International Experimental and Network Data)についての会議を行ない,データベースとネットワークのフレーム作りを検討した.
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