研究分担者 |
ALEJALDRE C. CIEMAT研究所, 核融合部長
WAGNER F. マックスプランク, プラズマ物理研究所, 副所長
本島 修 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (60109056)
藤原 正巳 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (10023722)
飯吉 厚夫 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 所長 (70026178)
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研究概要 |
将来のエネルギー源としての核融合の研究において,ヘリカル型閉じ込め装置と呼ばれる磁場核融合方式は,トカクマ方式の有力な代替方式と想定されており,中でも既に計画に着手している日本の核融合科学研究所の大型ヘリカル装置(LHD)計画は世界をリ-ドするものである。ドイツも同様の規模の計画を磁場型式の異なる方式で構想しており,両国の計画の研究協力また稼働中の実験装置の研究協力も極めて重要かつ効果的である。 本計画の主要目的は, (1)ヘリカル型核融合プラズマでの閉じ込めメカニズム解明のために, 日独西の輸送データーベースの相互構築を行う。 (2)IEAステラレーター協会に基づく国際的な核融合共同研究に寄与する ことであり,本計画を通じてヘリカル型核融合開発研究のより一層の充実を図ろうとするものである。 平成9年度は以下のテーマで共同研究を行い,有益な国際交流ができた。 (1)計画の立案調整と研究打ち合わせ 研究調整のためにドイツW7Xグループへ山崎、本島が渡航し、LHD国際共同実験計画(LIME)の提案、調整と今後の国際協力の具体的な進め方を打ち合わせた。これまでの着実な打ち合わせの成果として、平成10年度よりLIME計画(7年計画)が正式に認められる運びとなった。 (2)研究動向調査 ヘリカル動向調査としてプラズマ理論研究関連で天野、村上、花谷を、プラズマ計測実験関連で榊原、中西、小嶋、江尻を、また、プラズマ加熱関係で津守をドイツに派遣した。 (3)閉じ込め解析とヘリカル炉設計 ドイツからボ-ビヒ博士を招へいし,炉設計を含めたヘリカル系の磁場配位の検討結果についての打ち合わせを行った。また、山崎がドイツ渡航中には、ボ-ビヒ博士と閉じ込め解析コードASTRAの打ち合わせも行い、計算機コードの提供を受けた。 (4)磁場配位解析 MHD磁場面解析のために、ロシアからプツトビトフ博士を招へいし、ヘリカル系特有の電磁計測の検討を進めた。この結果はLHDの電磁計測に反映されている。
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