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1998 年度 実績報告書

色素細胞発生機構の分子系統解析

研究課題

研究課題/領域番号 08044186
研究機関東北大学

研究代表者

山本 博章  東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40174809)

研究分担者 佐藤 滋  自治医科大学, 生物学科, 助手 (70306108)
GODING Colin  マリーキューリー研究所, 教授
キーワード色素細胞 / TRP遺伝子 / チロシナーゼ遺伝子 / マボヤ / 脊索動物 / 原索動物 / 系統解析 / 小眼球症遺伝子
研究概要

本研究は発生機構の進化とそれに関与する遺伝子群の進化との関連を解明する端緒として、色素細胞の発生機構をモデルシステムとし、脊椎動物と原索動物の間で系統解析を行うことを目的とした。まず当該細胞の分化にかかわるマウスの遺伝子群を基にして、それらのマボヤホモログをクローニングすることから始めた。主な成果は以下の通りである。
1. 原索動物マボヤから、メラニン産生の鍵酵素チロシナーゼをコードする遺伝子のクローニングに成功し、その発現をin situハイブリダイゼイションによって解析した(Sato et al.)。
2. またその関連タンパク質(TRP)をコードする遺伝子のクローニングにも成功し、この遺伝子が非常に特徴的な発現パターンをとることを見いだした(Sato et al.、投稿中)。
3. さらにこれら遺伝子の上流域とlacZレポーター遺伝子を繋いだミニ遺伝子を作製し、それらをマボヤ受精卵にマイクロインジェクションしてそれぞれの転写調節領域の活性を詳細に解析した。
4. マウスでは小眼球症(microphthalmia)遺伝子座の産物(MITF:microphthalmia-associated tran-scription factor)が、上記のチロシナーゼやTRPをコードする遺伝子の転写調節に深くかかわっていることが知られている。この遺伝子のマボヤホモログのクローニングに成功した。
5. マウス小眼球症遺伝子の突然変異体の解析から、脊椎動物特異的な細胞系譜を持つ色素細胞であるメラノサイトの分化には当該遺伝子の特定のアイソフォームが必須であることを発見した。原索動物であるマボヤの当該遺伝子ホモログはこの脊椎動物タイプのアイソフォームを発現できないことが強く示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Amae,S: "Identification of a novel isoform of microphthalmia-associated transcription facto that is enriched in pigment epithelium." Biochem.Biophys.Res.Comm.247. 710-715 (1998)

  • [文献書誌] Yuasa,H.J.genes:the: "The structural organization of the ascidian,Halocynthia roretzi calmodulin vicissitude of introns during the evolution of calmodulin genes." Gene,accepted.(1999)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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