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1996 年度 実績報告書

蛋白運動とイメージングによる神経ステロイド合成の分子論的解析

研究課題

研究課題/領域番号 08044194
研究機関東京大学

研究代表者

川戸 佳  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50169736)

研究分担者 太田 善浩  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (10223843)
MORRISON Ian  エセックス大学, 生化学科, 助手
CHERRY Richa  エセックス大学, 生化学科, 教授
キーワードLDL / 副腎皮質細胞 / 神経培養細胞 / 顕微イメージング / 蛋白回転運動
研究概要

副腎皮質細胞と神経培養細胞に於て、「LDL(低密度リポ蛋白)が細胞膜上のLDLレセプターに結合し→LDLレセプターは膜上を拡散し凝集したのち→エンドソームに取り込まれて細胞内を輸送される」という過程を分子論的に解析した。
川戸は英国のCherry研究室に1週間滞在し、LDLレセプターの神経継代培養細胞膜上で運動を冷却CCDレーザー蛍光顕微イメージングで実験した。LDLは蛍脂質アナログで標識し、細胞膜上のLDLレセプターに結合させて超高感度画像追跡して解析した。Morrisonは川戸研究室に1週間滞在し、副腎皮質細胞でのLDLレセプターの細胞内エンドソームへの取り込みと、エンドソームの細胞内輸送を、高感度ビデオ顕微鏡と蛋白回転運動で測定した。
新たな知見。
方向性をもって速く運動するLDLレセプターとランダムに運動するLDLレセプターをはっきりと区別することが出来た。エンドソーム中でLDL+LDLレセプター複合体はかなりの自由度を持って首振り運動をしていた。
LDLがグリア細胞や副腎皮質細胞内のエンドソームに取り込まれたのち、単一のエンドソームが運動する過程を可視化した。単一粒子解析法による解析で、エンドソームが細胞骨格らしいレールの上を方向性を持って高速で滑走する事を発見した。これまで世界的にエンドソームは細胞室内を漂っているという認識であったので、大きな成果である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Kimoto,T.: "Adrenocorticotropin induces Calcium Oscillations in Adrenal Fasciculata Cells : Single Cell Imaging" Biochem.Biophys.Res.Comm.221. 25-32 (1996)

  • [文献書誌] Kimoto,T.: "Digital Fluorescence Imaging of Elementary Steps of Neurosteroid Synthesis in Rat Brain Glial Cells" J.Pharm.Biomed.Anal.(印刷中). (1997)

  • [文献書誌] Homma,R: "Time-resolved Study of Effect of Chlorpromazine on Mobility of Cytochrome P450 and Phospholipids in the Inner Membrane of Adrenocortical Mitochondria" J.Pharm.Biomed.Anal.(印刷中). (1997)

  • [文献書誌] Kimoto,T.: "Imaging of Calcium Oscillations and Activity of Cytochrome P450scc in Adrenocortical Cells" Oxygen Homeostasis and and Its Dynamics. (印刷中). (1997)

  • [文献書誌] 川戸佳: "活動する脳グリア細胞のイメージング" 蛋白質核酸酵素. 42(表紙). (1997)

  • [文献書誌] 川戸佳: "膜蛋白の動的性質" 日本膜学会. (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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