研究課題/領域番号 |
08044205
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
崎山 文夫 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (40029947)
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研究分担者 |
NEWBIGIN Edw メルボルン大学, 植物学部, 上席研究員
李 紹良 大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (40252720)
佐藤 衛 横浜市立大学, 理学部, 教授 (60170784)
乗岡 茂巳 大阪大学, 蛋白質研究所, 助教授 (70198638)
CLARKE Adrie メルボルン大学, 植物学部, 教授
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キーワード | 自家不和合性 / リボヌクレアーゼ / S-RNase / タバコ / Nicotiana alata / 立体構造 |
研究概要 |
ナス科やバラ科植物に見られる配偶体型自家不和合性では、雌しべのS遺伝子産物がRNaseT_2型のリボヌクレアーゼ(S-RNase)であることが確認され、トランスジェニック植物を用いた研究から不和合性にはRNase活性が必須であることが示された。しかし、S-RNaseと作用する花粉側のS遺伝子産物はまだ発見されず、自家不和合性の分子機構は依然解明されないままである。本研究は、ナス科タバコおよびバラ科ニホンナシのS-RNaseのX線結晶解析を行い、立体構造を明らかにして、S-RNaseが介する不和合性機構を分子レベルで解明することを目的とする。 タバコS1-RNaseは共同研究者であるオーストラリアメルボルン大学クラーク博士の協力により、タバコ10,000花より50mgの精製標品を得た。この標品を用いて、ハンギングドロップ蒸気拡散法により約150種の結晶化条件をスクリーニングした結果、沈殿剤としてPEG-6000を用い、pH6.0、蛋白質濃度12mg/mlの条件下で、X線結晶解析に適した結晶を得ることに成功した。初期的なX線実験の結果、得られた結晶は単斜晶系に属し、空間群P21、a=80.3Å、b=77.9Å、c=68.3Å、β=90.0°と決定され、原子レベルでの構造解析が期待できることが判明した。回析強度測定はイメージングプレートを用いた高速回析計で行い、native結晶に関して2.7Å分解能までの回析強度データを収集した。重原子同型置換法による立体構造解析を行うために、種々の重原子誘導体結晶をソ-キング法で調整したところ、水銀原子のソ-キングに成功した。現在、もう1種類の重原子誘導体結晶の調整を検討している。
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