研究課題
(1)腸内細菌Citrobacter amalonaticus YG-1002株からメチルアスパラギン酸アンモニアリアーゼを電気泳動的に単一に精製した。本酵素をリジルエンドペプチダーゼを用いて部分消化し、ペプチド断片を得た。得られたペプチドのアミノ酸配列を決定し、DNAプローブを合成した。(2)合成遺伝子プローブを用いて、C.amalonaticus YG-1002株のゲノムDNAより同酵素遺伝子を、PCR法およびサザンハイブリダイゼーション法を用いてクローニングした。同酵素遺伝子配列の決定を行い、他酵素との相同性を比較したところ、偏性嫌気性菌であるClostridium tetanomorphum由来の同酵素と高い相同性を有していた。(3)メチルアスパラギン酸アンモニアリアーゼ及びフェニルアラニン脱水素酵素の結晶化を行うとともに、Sheffield大のRice教授研究室に送付し、X線構造解析を開始した。(4)X線構造解析の結果のフィードバックを受けて、フェニルアラニン脱水素酵素のそれぞれの酵素の活性中心と目される残基周辺に部位特異的変異をかけ、キメラ酵素を作成した。(5)国際会議において、これまでの研究成果をまとめて発表した。
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