研究課題/領域番号 |
08044227
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
有川 二郎 北海道大学, 医学部, 教授 (10142704)
|
研究分担者 |
王 華 中国予防医学科学院, 伝染病疫学研究所, 助手
CLARENCE Pet Centers for Disease Control and Preventi, 主任
杉山 和良 国立感染症研究所, バイオセーフティー管理室, 室長 (90150185)
高島 郁夫 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (30002083)
森松 組子 北海道大学, 医学部, 助手 (90220722)
|
キーワード | 腎症候性出血熱 / HFRS / ハンタウイルス / ワクチン / 人獣共通感染症 / 疫学 / げっ歯類 / ウイルス感染症 |
研究概要 |
1.研究代表者有川と研究分担者、高島は、英国、オーストリアおよびスロバキア側研究分担者の所属研究機関を訪問し、欧州におけるハンタウイルス感染症流行地域がオーストリアおよびスロバキアへの拡大に関する情報を得た。さらに、流行株がより病原性の高い血清型(Dobrava型)である可能性についても情報を得た。 2.研究分担者、森松、苅和は英国側研究分担者の研究所を訪間し、ハンタウイルス遺伝子解析に関連して遺伝子再集合ウイルス作製法ならびにReversegenetics法に関する最新の情報を得ることが出来た。 3.研究代表者、有川および研究分担者、森松、高島、苅和は、韓国側研究分担者、李鎬汪の研究所を訪問し韓国流行株との比較解析に関する情報収集を行い、北欧流行株であるPuumala型ウイルス感染が示唆される流行の存在に関する情報を得た。また、研究協力者、水谷、竹田、海老原、荻野および森井と共ににソウル市およびソウル市近郊の水原市およびにてげっ歯類捕獲のための準備調査を行った。これによって翌年度以降も共同調査することの合意とシステム作りが出来た。 4.中国側研究分担者(王 華)をわが国に招聘し、研究代表者研究機関に滞在し中国の人と動物由来ウイルスの遺伝子の相互関係の解析を実施中である。現在までに約50株の遺伝子の増幅に成功し、中でもこれまで変異が比較的少ないと考えられてきたラット由来のSeoul型ウイルス中に変異の著しい新型を発見した。 5.中国側研究分担者(陳 化新)をわが国に招聘し、研究代表者研究機関(北海道大学)ならびに研究分担者所属機関(国立感染症研究所)において中国の野生げっ歯類の生態とハンタウイルス流行との関係について情報収集を行った。
|