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1996 年度 実績報告書

内因性抗菌ペプチドPR-39の生物学的意義

研究課題

研究課題/領域番号 08044228
研究機関旭川医科大学

研究代表者

高後 裕  旭川医科大学, 医学部, 教授 (10133183)

研究分担者 GALLO Richar  Joint Program of Neonatology, ハーバード大学, assistant
蘆田 知史  旭川医科大学, 医学部, 助手 (50261409)
横田 欽一  旭川医科大学, 医学部, 助手 (10250573)
小野 稔  旭川医科大学, 医学部, 講師 (60185650)
キーワード内因性抗菌ペプチド / PR-39 / シンデカン
研究概要

現在までに我々とDr Richard Galloとの共同研究により明らかとなった内容は以下の通りである.
1.内因性抗菌ペプチドPR-39のN末端から15のアミノ酸のオリゴペプチドを用いて、ウサギを免役し、PR-39に対するポリクローナル抗体を作成した.
2.この抗体を用いてヒト白血球の蛋白を免疫沈降するとPR-39の大きさに相当する約5kDaのところにバンドが見られた.
3.PR-39がproline richであり,Src homology 3(SH3)domainに結合するという予想はあった.そこでScr遺伝子のSH3 domainの蛋白をrecombinantで作成し,PR-39のオリゴペプチドを加え、PR-39に対する抗体で免疫沈降するとSH3 domainの蛋白が共沈し、逆にSH 3domainに対する抗体で免疫沈降するとPR-39が共沈してきた.以上のことより,PR-39はSH3 domainに結合すると考えられる.
4.PR-39遺伝子を肝癌細胞株に導入するとSyndecan-1の発現誘導とともに,細胞形態や浸潤能に変化が起きた.この変化は,Dr Galloにより発表された,PR-39のSH3 domainへの結合能が関与していると考えられる.
5.PR-39遺伝子導入肝癌細胞はPR-39蛋白を培養液中に分泌した.

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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