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1997 年度 実績報告書

傍糸球体装置による糸球体機能の調節

研究課題

研究課題/領域番号 08044233
研究機関東北大学

研究代表者

伊藤 貞嘉  東北大学, 医学部, 教授 (40271613)

研究分担者 REN YiLin  ヘンリーフォード病院, 高血圧血管部門, 助手
CARRETERO Os  ヘンリーフォード病院, 高血圧血管部門, 教授
キーワードマクラデンサ / アデノシン / 輸入細動脈 / 輸出細動脈 / 尿細管糸球体フィードバック / 食塩摂取 / 糸球体濾過 / 体液の恒常性
研究概要

腎臓の遠位尿細管にあるマクラデンサは、全身の体液量を感知して輸入細動脈の血管抵抗を調節しており、尿細管糸球体フィードバック(TGF)と呼ばれている。代表研究者及び米国ヘンリーフォード病院高血圧研究部門では共同でTGFを研究していた。
TGFにおけるアデノシンの役割
TGF機序ではマクラデンサ部位の尿細管液のNacl濃度が上昇すると輸入細動脈が収縮することが我々の成績で示されている。しかし、TGF機序の詳細に関しては不明である。近年、TGFにアデノシンが関与していると示唆されている。本年度は、輸入細動脈とマクラデンサを一緒に単離灌流して、アデノシンA_1受容体拮抗薬FK838の効果を検討した。マクラデンサ灌流NaCl濃度を上昇させると、輸入細動脈が収縮するが、この収縮反応はFK838(10^<-6>M)で前処置することにより消失した。また、それ自体血管収縮反応を起こさない濃度のアデノシン10^<-8>Mを輸入細動脈内に投与するとTGF反応の増強が見られた。一方、アデノシンを10^<-8>〜10^<-6>Mまでマクラデンサ灌流液に投与しても効果はなかった。以上より、TGFにアデノシンのA_1受容体を介する機序が関与しているが、その作用の場は傍糸球体間質であると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ito S., Abe K., and Carretero O.A.: "Role of nitric cxide in the control of glomerular ciroulation." Clin.Exp.Pharmacol.Physiol.24. 578-581 (1997)

  • [文献書誌] Ito S., Amin J., Carretero O.A.et al.: "Heterogeneity of angiotensin action in renal ciroulation." Kidney Int.52. S128-S131 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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