研究課題/領域番号 |
08044250
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
児玉 龍彦 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (90170266)
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研究分担者 |
油谷 浩幸 東京大学, 医学部・第三内科, 助手 (10202657)
江見 充 日本医科大学老人病研究所, 教授 (90221118)
二木 鋭雄 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (20011033)
土井 健史 大阪大学, 薬学部・薬化学教室, 助教授 (00211409)
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研究期間 (年度) |
1996
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キーワード | スカベンジャー受容体 / ノックアウトマウス / マクロファージ / コレステロール / 動脈硬化 / 酸素ラジカル |
研究概要 |
日本、アメリカ、イギリス、カナダ、フィンランド、スウェーデンの国際研究チームを形成し、マクロファージの動脈硬化発症への関与と生理的役割の解明のため、次の共同研究を進めた。 (1)東大でスカベンジャー受容体ノックアウトマウスを作成し、ノースカロライナ大学で作成したアポEノックアウトマウスと交配し、アテローム病変の縮小を確認し、スカベンジャー経路の動脈硬化への関与を始めて直接的に証明した。 (2)スカベンジャー受容体のマクロファージ細胞接着への関与をオックスフォード大学の開発した2F8モノクロナール抗体を用いて証明した。 (3)カナダのグループと共同で変性LDLの代謝経路を解析し、マクロファージでは2/3以上がスカベンジャー受容体によるが、血液中からのクリアランスではスカベンジャー受容体ノックアウトマウスと正常マウスには差がなくマクロファージ以外の細胞が重要であると考えられた。 (4)スウェーデンと共同でMARCOとスカベンジャー受容体の発現解析を進めスカベンジャー受容体が恒常的に発現しているのに対し、MARCOは感染などにより誘導されることがわかった。 これらの成果は国際的にも高く評価されおり集大成した論文として"Nature"誌に印刷中である。
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