研究課題/領域番号 |
08044255
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
戸川 達男 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (40013859)
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研究分担者 |
AKE Oberg.P Linkoping University, Professor
田村 俊世 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (10142259)
P.AKE Oberg Department of Biomedical Engineering, Linkoping University, Sweden, Professor
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | 光ファイバセンサ / 光電脈波法 / 心拍数 / 呼吸数 / レーザ血流計 / 反射型分光分析計 / 分光分析 / 光給電 |
研究概要 |
光ファイバセンサは電磁波の影響を受けずに、絶縁性に優れ、細径で、狭い領域の計測に適し、目的とする計測量を容易に知ることができ、生体計測に広く応用されている。ここでは、生体計測用の光ファイバの開発、光ファイバによる測定法の信頼性について、ならびに、光ファイバによるエネルギ供給について検討した。 本事業で行った研究内容は、 1)心拍数、呼吸数測定のための光電脈波・光ファイバセンサの開発 これは、光電脈波測定装置と光ファイバを組み合わせたもので、検出信号から信号処理により心拍数、呼吸数を連続測定した。信号出力から可変のディジタルフィルタやウェーブレット変換を用いて波形の分離を試み、従来の方法と匹敵する結果を得ることができた。 2)組織の動きがレーザ血流信号に与える影響 筋や皮膚組織の振動がレーザドプラ血流計の信号成分に影響を与えている。これをスペクトル解析を用いて定量的に評価した。レーザドプラ血流計の信号と磁気センサで測定した信号を周波数軸で比較し、その大きさより、血流による成分と動きによる成分を分離できることが示された。 3)紫外線照射による紅班の評価 反射型光分光計を用いて紅班の有無を定量的に評価した。光ファイバによりハロゲン光を皮膚に照射し、反射光を光ファイバを介して受光し、分光分析した。その結果580から600nmの範囲で正常の皮膚と紅班のある皮膚との差が示された。 4)光給電法の検討 光ファイバによりエネルギを供給するシステムを構築し、その基礎的評価を試みたが、最大で10mW程度の電力しか得ることができなかった。エネルギ効率の向上を検討する必要がある。
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