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1996 年度 実績報告書

大規模国際共同研究による急性白血病の最良治療法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 08044265
研究機関浜松医科大学

研究代表者

大野 竜三  浜松医科大学, 医学部, 教授 (70093002)

研究分担者 王 伯銘  千葉大学, 医学部, 助手 (60223707)
栗山 一孝  長崎大学, 医学部, 講師 (90128174)
直江 知樹  名古屋大学, 医学部, 助教授 (50217634)
朝長 万左男  長崎大学, 医学部, 教授 (40100854)
キーワード急性白血病 / 化学療法 / マッチドペアアナリシス / 骨髄移植療法 / メタアナリシス / JALSG / IBMTR / MRC
研究概要

白血病は近年の化学療法や骨髄移植療法の進歩によりその一部を治癒できるようになったものの、依然として若年から壮年では死亡件数の最も多いがんである。年間発症件数は10万人当たり3〜5と低いため、十分な症例数での検討が困難であり、どのような治療が最良であるかについては、なかなか決めることが出来ていない。そのため、一国だけの症例では不十分であることもあり、国際的な共同研究グループが組織され、多数例での検討・比較・メタアナリシスが行われるようになった。本研究においては、日本の多施設共研究グループ(Japan Adult Leukemia Study Group)の治療成績を、米国にある国際骨髄移植登録機構ならびに英国MRC機構内の急性骨髄性白血病共同研究グループの治療成績とのmatched-pair analysisによる比較ならびにメタアナリシスを行うことにより、最良の急性白血病治療法を求めての国際共同研究を行った。
本年度は、
(1)日本側のコンピュータ入力済データをE-mail,FAXにて、ならびにフロッピ-ディスクを郵便にて送付し、相手側コンピュータにデータ入力をを行った
(2)日本側2名が米国ウィスコンシン医科大学にある国際骨髄移植登録機構の統計センターを訪問し、具体的解析法と得られた結果につき討論した。多数例の登録のある国際骨髄移植登録機構のmatched-pair症例との比較により、日本の成人急性リンパ性白血病の化学療法の成績は決して悪くないことが判った。共同研究者の王を筆頭著者として論文が執筆され投稿された。
(3)日本側2名が英国の急性骨髄性白血病共同研究グループを訪問すると共に、オックスフォードにあるMCR統計センターにあらかじめ送付した日本側のデータと世界各国から集積したデータをメタアナリシス解析法で解析した。G-CSFの有用性に関する部分のメタアナリシスは完成し、論文執筆準備が始まったが、化学療法に関しては、、もう少し詳細なデータの集取が必要であることが判明した。この件に関してはアメリカ血液学会年次総会の折りに小委員会が開催され、日本側も一人が出席し、必要症例数・集積方法ならびに今後の研究方針が検討された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Kanamaru,A.,Ohno,R.et al.: "All-trans retinoic acid for the treatment of newly diagnosed acute promyelocytic leukemia." Blood. 85. 1202-1206 (1995)

  • [文献書誌] Ohnishi,K.,Ohno,R.et al.: "A randomized trial comparing interferon-α with busulfan for newly diagnosedchronic myelogenous leukemia in chronic phase." Blood. 86. 906-916 (1995)

  • [文献書誌] Shinjo,K.,Ohno,R.et al.: "Expression of granulocyte colony-stimulating factor receptor increases with differentiation in myeloid cells by a newly-devised puantitative flow- cytometric assay." Br.J.Haematol.91. 783-794 (1995)

  • [文献書誌] Kobayashi,T.,Ohno,R.et al.: "Randomized trials between behenoyl cytarabine and bytarabine in combination induction and consolidation therapy,and with or without ubenimex after maintenance/intensification therapy in adult acute myeloid leukemia." J.Clin.Oncol.14. 204-213 (1996)

  • [文献書誌] Takeshita,A.,Ohno,R.et al.: "Successful treatment of relapse of acute promyelocytic leukemia with a new synthetic retinoid, Am80." Ann.Intern.Med. 124. 893-896 (1996)

  • [文献書誌] Kubo,K.,Ohno,R.et al.: "Different T-cell receptor repertories between lesions and peripheral blood in acute graft-versus-host disease after allogeneic bone marrow transplantation." Blood. 87. 3019-3026 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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