研究課題/領域番号 |
08044276
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
眞崎 知生 京都大学, 医学研究科, 教授 (60009991)
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研究分担者 |
VANHOUTTE P. Institut de Recherches Internationales S, Vice Presi
VANE J. St. Bartholomew′s Hospital Medical Colleg, 教授
二宮 治明 京都大学, 医学研究科, 助手 (80212124)
沢村 達也 京都大学, 医学研究科, 助手 (30243033)
三輪 聡一 京都大学, 医学研究科, 助教授 (40157706)
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キーワード | エンドセリン / エンドセリン受容体 / エンドセリン受容体拮抗薬 / エンドセリン変換酵素 / 国際薬理学連合受容体委員会 / 国際エンドセリン会議 |
研究概要 |
本年度は以下のような研究実績をあげた。 1)国際薬理学連合受容体命名委員会の活動。本年度はパリで2回開催された。セロトニン、アドレナリンα受容体などの命令および総括的総説のまとめを行った。この他、国際薬理学連合独自の受容体コンペンディウムの作製、受容体の情報集中化などの問題が討議されたが、現在、特に重要な問題は受容体のコード化の問題である。このコードは受容体をリガンドの型、信号伝達系の型、サブタイプなどに分類コード化するものである。どのような記号が良いかという議論を続けている。エンドセリン受容体のコード化はこの方法に従うときわめて簡単であり、大きい問題はない。受容体の分類は分子生物学的な分類と薬理学的な機能的な分類とどのように整合性を持たせるかという点がひとつのポイントである。 2)国際薬理学連合受容体命名委員会エンドセリン受容体小委員会の本年の活動はそれほど活発でなかった。Trend in Pharmacological Science誌上に掲載するエンドセリン受容体の総括表についても協議の結果、変更はしなかった。これを含めてこの分野の新しい方向の決定は、来年度わが国で開催される第5回エンドセリン国際会議に期待する研究者が多い。また本年度は国際会議への出席は都合により少なかった。したがってエンドセリン研究者との接触は主として通信手段によるものが多かった。やはりエンドセリンの生理的、病態生理的意義については依然として不明の点が多い。しかし、生理的状態でエンドセリンが弛緩因子として作用している可能性が示されたことは新しい方向と言える。
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