研究課題/領域番号 |
08044287
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
河合 康明 鳥取大学, 医学部, 教授 (70143972)
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研究分担者 |
MURTHY Gita 米国カリフォルニア大学, UCSD, 共同研究員
HARGENS Alan 米国NASA, Ames研究所, 主任研究員
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キーワード | 微小重力 / 脳血流量 / 頭蓋内圧 / 眼血流量 / 眼内圧 / ヘッドダウンテイルト / レーザードップラー / 近赤外線 |
研究概要 |
1.頭蓋内圧測定装置の開発:河合は1994年以来、Ames研究所のグループと共同研究を行い、超音波を用いた新しい非侵襲的頭蓋内圧測定法の開発を進めてきた。今回の研究では、死体の側脳室に生理食塩水を注入し、この時の頭蓋内圧を硬膜下に挿入したカテーテルにより直接測定するとともに、超音波法を用いて頭蓋骨間距離を計測した。その結果、両者の間には一次の比例関係た認められた。2.体位変換時における脳組織の酸素飽和度およびヘモグロビン量の変化:近赤外線を利用してヒト脳組織の酸素飽和度ならびにヘモグロビン量(局所の血液量に相当する)を測定した。立体から骨臥位に体位を変換すると、直後に脳組織の酸素飽和度は9.4%、ヘモグロビン量は4.9%増加した。これらの変化は、体位の元の立体に戻すと速やかに消失した。以上の結果より、被験者を臥位あるいはヘッドダウンテイルト位にすると、直後には脳血流量が一過性に増加することが確認された。3.頭蓋内圧と脳血流量の同時測定:ヘッダダウンテイルト負荷を行うと、頭蓋内圧は急激な上昇を示した後、基線に向かってやや下がってプラトーに達した。ヘッドダウンテイトルト負荷直後の頭蓋内圧上昇は、ラットでは約2mmHgであるのに対し、ウサギでは12mmHgの上昇が認められた。ウサギ脳血流量は、HDT負荷2時間までは有意な変化を示さなかった。4.眼内圧と眼血流量の同時測定:ヘッドダウンテイルト負荷直後に眼内圧は約2mmHg上昇した。眼血流量は、ヘッドダウンテイルトトにより約10%増加した。 動物モデルの開発は始めたばかりで、また確立されていない。今後さらに研究を進めて、長時間ヘッドダウンテイルト負荷した際の各パラメータの変化を経時的に観察していきたい。
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