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1997 年度 実績報告書

日韓相互理解教育プログラムの開発研究-子ども文化の比較を通じて-

研究課題

研究課題/領域番号 08045006
研究機関島根大学

研究代表者

有馬 毅一郎  島根大学, 教育学部, 教授 (50127479)

研究分担者 鈴木 文子  島根大学, 教育学部, 助教授 (40252887)
西田 忠男  島根大学, 教育学部, 助教授 (30180615)
森本 直人  島根大学, 教育学部, 助教授 (70157923)
足立 悦男  島根大学, 教育学部, 教授 (20127335)
間鍋 武敷  島根大学, 教育学部, 教授 (40263496)
キーワード子ども文化 / 異文化理解 / 尊敬する人 / なりたい職業 / 昔話 / 遊び / 歌 / テレビ
研究概要

平成9年度は、平成8年度に行った予備調査およびその結果分析をふまえて、本調査を行った。調査票は、回答選択肢をカテゴリー化し、数量的な分析が容易になるように改訂した。調査対象には、新たに中学校3年生およびその保護者を加えた。分析に用いた数は、日本の小学生289名、中学生139名、韓国の小学生271名、中学生139名と、それぞれの保護者651名、783名である。
7月に日本(松江市)で行った研究討議においては、5月〜6月に両国で行った本調査の集計結果を比較検討した。調査項目は、尊敬する人、希望する職業、好きな歌、好きな昔話、よくする遊び、好きなテレビ番組の6つの領域からなっている。全体的傾向として、日本の子どもの場合は「特になし」と回答した者がいずれの問いにおいても多かったのに対し、韓国の子どもの場合はよら具体的な回答が多かった。また、日本の子どもの場合は、韓国の子どもに比べて回答が広く分散する傾向にあった。
2月に大韓民国(釜山市)で行った研究討議においては、7月の検討結果をふまえ、子どもの年齢別・性別視点を加えた分析を中心に行った。全体的にみて、年齢変化にともなう増減が日本の子どもと韓国の子どもでは逆の傾向を示している場合が多くみられた。また、尊敬する人物や好きなお話などの問いにおいて、学校教育の影響(教科書)と思われる回答が韓国の子どもに多くみられた。また、歌や番組の嗜好傾向において、日本の子どものほうがマスコミの影響をより大きく受けていることが推測された。
次年度は、子どもと保護者との調査結果をより詳しく比較検討することによって、世代間の文化の伝承性や、歴史的・地理的背景などを分析する。また、より厳密な統計的分析とエスノメソドロジー的分析手法を併用することによって、日韓両国の子ども文化の相違点・共通点とその理由について明らかにする予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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