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1997 年度 実績報告書

歴史的遺産の資源化についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 08045014
研究機関神奈川大学

研究代表者

七田 基弘  神奈川大学, 経営学部, 教授 (60187359)

研究分担者 田畑 光永  神奈川大学, 経営学部, 教授
菅原 晴之  神奈川大学, 経営学部, 教授 (70145217)
海老澤 栄一  神奈川大学, 経営学部, 教授 (90120964)
常石 敬一  神奈川大学, 経営学部, 教授 (00039786)
箕輪 成男  神奈川大学, 経営学部, 教授
キーワード歴史的遺産 / 日中文化遺産研究 / 遺産の資源化 / 文化財保護 / 復旦大学 / 神奈川大学 / 上海 / テーマパーク
研究概要

平成10年度以降の研究計画としては、平成8年度及び9年度における本学からの訪中団が見聞し、試料収集した結果をもとに、中国復旦大学及び本学の研究者が討議した成果をとりまとめる予定である。
特に、歴史的遺産に関する歴史学上の意義を論じるのみならず、今後その遺産の保護を目的としてテーマ・パーク等の観光資源化が可能となる条件を提示する。
平成9年度の研究経過としては、神奈川大学の研究者5名が上海市ならびにその郊外の嘉定の歴史遺産ならびにダイナミックに発展しつつある保税区等を訪問し、関係者と現地で討議した。復旦大学の研究者の実態を探るため東京ディズニ-ランドを訪問する一方、日本の歴史遺産の代表事例として奈良を見学し歴史遺産の保存状況を確認した。
嘉定は、歴史的遺産が豊富にあるにも関わらず、かかる遺産の近隣にこれと不釣り合いな商業建築物等が無秩序にたてられるなど保存状況は好ましくない。しかし、上海市内の歴史的庭園の一つは観光客のための喫茶店や土産物屋などに活用しているケースもある。複眼的な都市計画と観光開発の企画次第で、歴史的遺産の保存と経済発展を両立できる可能性は十分あると考えられている。日本のテーマパークの成功例や奈良の歴史遺産の保存を参考事例にしたい。
平成9年度の計画の反省としては、復旦大学の若手の研究者は、歴史遺産の資源化と経済発展の結果として、環境問題が発生する点に注目している。当初の研究計画の重要項目として計上していなかったが、これを重要な問題提起として受けとめ、当面の研究成果にも今後取り組むべきテーマとしてあげたい。
また、意識調査についても母集団が限られた階層となっているので、調査の方法に関して改善したい。
研究成果の公表、相手国への還元に関する計画としては、平成10年度中に、両国の研究が共同編集で本テーマに関する著書をとりまとめる予定である。歴史学、余暇開発、マーケティング、行政学、経済学、地域研究等の多面的な分野から、一貫した政策提言にアプローチする予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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