研究分担者 |
PARK J.K. ソウル大学校工科大学, 教授
HAHN S.Y. ソウル大学校工科大学, 教授
本間 利久 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00091497)
土谷 武士 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90001172)
大西 利只 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10261330)
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研究概要 |
1. 平成10年7月22日〜24日に,ソウル大学校工科大学でセミナーを開催し,現時点における研究の進捗状況を発表し,活発な討論を行った。また,同時に共同研究の進め方,研究の役割分担,研究対象の分野などに関して研究打ち合わせを行った。また,同年8月12日と13日にも,Park教授,Jung助教授らが,別件で札幌に来られた際に,簡単なセミナーを行い意見交換を行った。 2. 各研究項目に関する進展状況・新知見は,以下の通りである。 超伝導電力バルク高温超電導体と磁石を用いると制御なしで安定に磁石を浮上させられる。一方,リング磁石からなる磁気浮上ゴマが、玩具として製品化され販売されている。永久磁石だけでは安定な浮上は実現できないというEarnshawの定理がある。バルク材はピン止め力により,浮上ゴマは渦電流または局所磁場と軸が合う歳差運動により安定化されている。バルク材と磁気浮上ゴマの安定浮上を比較して安定浮上条件等の評価を行った。バルク材の水平方向の安定性については,電流モデルとピン止めモデルを用いたが,両者共に長所・短所を持ち,数値解析に有効であることを確認した。 貯蔵に関しては,分散型SMESによる潮流制御機能を明らかにするため,負荷への均等需要端予備力の平準化と負荷率の向上とを同時に満足させるようなアルゴリズムの開発を行い,その有効性を示した。 超伝導限流器に関しては,超伝導磁気遮蔽体としてBi2223バルク,YBCO薄膜,Nb_3Sn線材を使用した限流器を開発し,限流動作および超伝導復帰等の諸特性を理論的,実験的に解析し,その設計指針を明らかにした。また,限流器の「多機能・多目的化」や「メンテナンスフリー」という概念を提案し,その可能性を示した。
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