研究課題/領域番号 |
08045029
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
江 鐘偉 東北大学, 工学部, 助教授 (60225357)
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研究分担者 |
顔 雲輝 中国東北大学, 機械系, 副教授
聞 邦春 中国東北大学, 機械系, 教授
王 徳俊 中国東北大学, 機械系, 教授
田中 真美 東北大学, 工学部, 助手 (80271873)
谷 順二 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (30006192)
長南 征二 東北大学, 工学部, 教授 (20005424)
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キーワード | 圧電アクチュエータ / ウェブレット変換 / 疲労・寿命評価 / 圧電センサ / FFT解析 / ファージ理論 / 信号処理 / スライス工作機械 |
研究概要 |
本研究をスタートさせるため、平成8年7月30日から8月6日まで、工学部機械電子工学科鐘偉助教授(研究代表者)、長南征二教授、田中真美助手(研究分担者)が中国東北大学を訪問し,中国の研究分担者らに会見,中国東北大学との間に文部省科学研究費(国際学術研究)大学間協力研究が採択されたことを報告し,今後の研究計画、進展方針及び役割分担について協議した。その後,ハルビン工業大学を訪問し、本研究に関する調査研究と資料収集を行った。また、8月22日から9月1日の間に、中国側の研究分担者王徳俊教授、聞邦春教授と顔雲輝副教授を東北大学に招へいし,本研究に関する具体的な事項について協議し、それぞれの役割分担を確定した。さらに、12月17日から27日の間に研究代表者江鐘偉助教授が中国上海交通大学と中国東北大学を訪問、インテリジェント材料構造システムの生体への応用について最近の研究動向を紹介し、中国側の研究経過の報告を受け議論を行った。 現在までには、セラミック圧電素子及び高分子圧電フィルムを用いて種々のセンサを試作し、その出力特性を測定した。センサの出力信号に対しウェブレット変換やFFT解析を摘要しデータ処理を行っている最中である。さらに具体的に、セラミック圧電センサをインゴット切削用スライス工作機械に取り付け、インゴット切削中の信号を圧電センサより計測し、これらの微小振動応答から機械の切削状態、ブレッドの寿命ならびにウェハ-の品質を評価する手法の確立を試みているところである。 中国側については、材料・構造物に対する疲労・寿命評価用シミュレーションソフトを開発し、現在調整中である。また、ロータの重心ずれによる振動利用問題に関してファージ理論やニューラルネットワーク理論を用いて構造物の最適設計と振動制御などの研究が精力的に進められている。 新たに得られた知見としては、振動や動作しているものにセンサを貼り付けることより得られる情報量とセンサを動かしながら得られる情報量がかなり異なり、場合によってはセンサを動かしながら対象物の情報を計測することが有効であることが分かった。今後日中双方が、専門知識を有する者の協力を得ながら、研究を進めていきたい。
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