研究課題/領域番号 |
08045032
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
松井 正之 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (00034413)
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研究分担者 |
鈴木 淳 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (30249742)
VLACIC Lujis School of Microelectronics, Griffith Univ, Senior Lec
由良 憲二 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (50158341)
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キーワード | コンピュータ統合事業 / コンピュータ統合生産 / 階層的意思決定法 / 包絡的分析法 / 多基準評価 / 評価モデル |
研究概要 |
本研究の平成9年度における実績には以下のような点が挙げられる。 前年度の研究成果を踏まえ、多基準評価手法の1つである階層的意志決定法を、コンピュータ統合事業に適用した場合についての研究を行った。この結果、経済性、戦略性など複数の評価基準項目について、それぞれ適すると思われる重みを決定し、それに基づいて評価値を算出する評価モデルを構築することができた。 また、調査の結果、企業においては大きなセクション単位で、一つないし数種類の混在したシステムを導入している経緯が認められた。各セクションで導入されたシステムは、必要性に応じて他のセクションのシステムとネットワークで接続され、データの参照や更新、さらには連携したシステム運用へと発展し、近年見られるような全社的なコンピュータ統合環境が整備されてきた。これらから、各セクションとその中におけるジョブ処理機能に着目し、システム計画モデルを構築することができた。 さらに、近年注目されている多基準評価手法である包絡的分析法を用いた評価モデルについても検討を行った。この結果、複数のコンピュータ統合事業のシステム案について、上述の複数の評価項目を考慮して評価するフレームワークを作り出すことができた。しかしながら、包絡的分析法をそのまま適用した場合、評価値が高く算出され、意思決定を下すための差異が少ない評価結果が生じうるという問題点もわかった。今後は、この評価フレームワークを基に、意思決定プロセスにより有効な評価モデルを構築するよう、研究を進めるべきであることがわかった。
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