研究課題/領域番号 |
08045038
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
松生 勝 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (80091841)
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研究分担者 |
米田 守宏 奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (20158538)
高村 仁知 奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (70202158)
今岡 春樹 奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (00223321)
湯川 利和 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (00086414)
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キーワード | 居住環境 / コミュニテイー / ガウスの曲率 / 衣服 / 大豆 / 食品素材 / 透湿性 / 快適性 |
研究概要 |
平成9年度の研究計画に基づき、平成9年9月10日から15日にかけて中国西北紡織工学院から王益軒、徐青青、刑建偉、来侃の4名の研究員が奈良女子大学を訪問し、当該分野に関する講演会の開催、研究に関する意見交換等を行った。日本側からは、平成9年11月26日から11月4日にかけて、湯川利和、今岡春樹、高村仁知、米田守宏の4名の研究員が訪中し、中国西北紡織工学院を訪問し、講演会、意見交換等を行った。さらに、現代中国における衣生活、食生活、住生活の現状を把握するため、上海市、西安市、北京市を訪問し、市場調査および家庭訪問等のフィールドワークを行った。日本側研究員各々の研究成果を以下に記す。 湯川利和:中国西北紡織工学院において、「居住環境と犯罪の発生」と題する講演を行った。講演後、中国における居住環境およびコミュニティーの現状、軽犯罪発生事情の日中比較等に関する意見交換を行った。また、北京市の近代的高層アパートおよび伝統的住宅様式である四合院の家庭訪問を行い、中国における家族構成と間取りの関係、新旧の居住状況の比較等に関する調査を行った。 今岡春樹:西北紡織工学院において、「ガウスの曲率とその衣服への応用」に関する講演を行った。講演内容について討論を行い、衣服を三次元的に考察することへの中国側の熱意を感じた。上海市、西安市、北京市の百貨店で衣服製品の実態調査を行い、価格的には日本とほとんど変わらないが、材質とデザインではまだ劣っていること、などが分かった。 高村仁知:中国西北紡織工学院において、「大豆リポキシゲナーゼ産物と食品」と題する講演を行い、日中に共通する重要な食品素材である大豆の利用に関する現状報告および意見交換を行った。また、上海市、西安市、北京市において、市場調査を行い、現代中国の都市における食品の流通に関する現状と問題点を明らかにした。 米田守宏:中国西北紡織工学院において「多点湿度センサ法による布の過渡的透湿性の測定」と題する講演を行った。講演後、衣服の快適性研究および湿度計測の問題点等に関する意見交換を行った。また、上海市、西安市、北京市の一般市民の家庭訪問を行い、中国におけるインテリア用ファブリックの使用に関する実態調査を行った。
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