研究課題/領域番号 |
08045038
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 大学協力 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
松生 勝 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (80091841)
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研究分担者 |
高村 仁知 奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (70202158)
横井川 久己男 奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (60230637)
勝田 啓子 奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (50093555)
米田 守宏 奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (20158538)
磯田 則生 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (60016871)
IMAOKA Haruki
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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キーワード | 人間と生活環境 / 湿潤性や力学特性 / 生活環境素材 / 被服の立体裁断 / 内陸への輸送 / 食品貯蔵と加工性 / 住宅建設と都市計画 / 室内の空調 |
研究概要 |
平成10年度は、平成8年と9年に実施した各専門分野での調査ならびに研究の成果の相互討論を行うため、西北紡織学院に2名を派遣して、共同セミナーを開催した。また、派遣された2名の研究者は今までの成果をもとに、協力研究のまとめのセミナーを開催た。その具体的内容は以下の通りである。 被服分野においては、1)生活環境素材の様々な機能の発現、特に高強度-高弾性率繊維の染色性並びに耐熱特性、2)繊維素材の湿潤性や力学特性の評価の定量化、3)服装工学に関する調査研究、4)繊維の合成、紡績、紡織及び染色、仕上げ工程での工場排水の環境汚染、5)被服の立体裁断ならびにスカートのしわ評価等の項目が挙げられる。 1)については超延伸したポリエチレンでは染色が不可能なので、あらかじめ顔料をカプセルにいれてポリエチレン溶液にまぜ、これを急冷してゲルを作成し、乾燥後延伸することを見い出した。耐熱性については過酸化物の混入について討論した。2-4)については中国での羊毛やヤクで作成された布について議論した。5)についてはモアレによる評価とその数学的な裏付けについて討論した。 食物分野においては、1)食品物性と調理の関連性、2)食品貯蔵と加工性の研究成果実態調査、3)海産物の内陸への輸送時における鮮度の低下の防止、4)酵素の特性と食品学への応用等である。 3)について特に鮮度との関連において、食品材料を構成する素材の立場から化学的物理的立場から詳細に討論した。 住居分野においては、1)住環境を考慮した住宅建設と都市計画に関する研究成果の討論と調査研究、2)震災の防備対策と都市計画、3)室内の空調や人間工学的管理、4)日中における民族性と風土の相違が日中における建築様式に及ぼした影響等である。 具体的研究を通して、人間と生活環境に係る日中間の類似点と相違点を総合的に摘出し、相互理解を深めるとともに、さらにこの問題の継続研究を推し進めることにした。 これらの内容の成果を論文形式に纏め、印刷物として公表した。
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