研究課題/領域番号 |
08045042
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
清水 五郎 日本大学, 理工学部, 助教授 (40059423)
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研究分担者 |
LEJANO Berna フィリピン工科大学, 助教授
JORILLO Pabl フィリピン工科大学, 助教授
中西 三和 日本大学, 理工学部, 助教授 (40147690)
坪山 幸王 日本大学, 理工学部, 助教授 (70059632)
安達 洋 日本大学, 理工学部, 教授 (40059928)
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キーワード | 火山礫 / 軽量骨材 / ポゾラン物質 / 軽量骨材コンクリート / プレファブリケーション / 鉄筋コンクリート造 / 壁式構造 / 戸建住宅 |
研究概要 |
1、研究区分・期間:大学間協力研究・平成8年度〜0年度 2、研究題目・コンクリート系複合材料の開発と住宅建設への応用に関する研究 3、研究成果 本研究はピナツボ火山の噴火によってもたらされた大量の火山礫をコンクリート用材料として活用し、現地において低価格のRC造一般住宅の提供を具体化することを目標として着手している。(1)住宅の基本設計、(2)構造設計、(3)材料設計の3部門に分けて2年度の成果を示せば以下の通りである。 (1)住宅の基本設計 設計の具体化について相手校と詳細な全体会議を重ねた結果、i)現場施工が簡易で重機を必要としない、ii)少品種かつ小型コンクリートブロックの採用、iii)ボルト接合による壁式構造、等を基本概念とする1階及び2階建て住宅のマスタープラン数例の成案を得た。 (2)構造設計 2種類の基本ブロック、リブ付きコンクリート平板(1×2×0.1m)及びリブ付きL型コンクリート板(平板と同寸のL字型板)の各々を、マスタープランに基づき、ボルト接合する事によって壁式構造として住宅を構築することを具体化した。即ち、構造計算によって安全性を確認し、基本的な部材実験を実施して、構造耐力を検討するための主要なデータを得た。 (3)材料設計 ピナツボ火山礫をコンクリート用材料として、気乾単位容積1.5〜2.0t/m^3、圧縮強度120〜250kgf/cm^2の軽量コンクリートが得られることを初年度に報告したが、この種のコンクリートを採用して、上述2種類の基本ブロック計8個を製作し、構造用部材実験に供した。 4、今後の展望 最終年度においては、初年度及び2年度の研究成果に基づき、RC造プレハブ住宅建設のより具体的な成案を得るほか、パイロットハウス1号の試作に向けて研究を推進させたい。
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