研究課題/領域番号 |
08045051
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研究機関 | 東京水産大学 |
研究代表者 |
青木 宙 東京水産大学, 水産学部, 教授 (00051805)
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研究分担者 |
WOOTTEN Rodo スターリング大学, 養殖研究所, 教授
吉崎 悟朗 東京水産大学, 水産学部, 助手 (70281003)
廣野 育生 東京水産大学, 水産学部, 助手 (00270926)
岡本 信明 東京水産大学, 水産学部, 教授 (40114912)
隆島 史夫 東京水産大学, 水産学部, 教授 (60041703)
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キーワード | 耐病性 / EST解析 / サブトラクション / 生体防御 / トランスジェニック / 白血球 / モノクローナル抗体 / 魚類寄生虫 |
研究概要 |
Expressed sequence tag解析およびサブトラクション解析により、生体防御・免疫関連因子である補体C3,C7,C8およびC9、補体制御因子、インターフェロン制御因子、T細胞レセプターαおよびδ、免疫グロブリンIgM、IgD、Ig light chainおよびIg kappa chain、抗ウイルスタンパク質Mx、インターロイキン8レセプター、インターフェロン誘導56kタンパク質等のcDNAをクローン化した。 コイ白血球に対するモノクローナル抗体を作製した。作製したモノクローナル抗体を用いて磁気細胞分離法で細胞を単離し、白血球構成細胞、特に好中球と栓球の機能解析を行った。その結果、コイ好中球が、従来知られている貧食能に加え、非特異的細胞傷害活性をも有することを証明し、さらに、その活性は飼育温度と同じ温度下でもっとも強いことを明らかにし、変温動物である魚類免疫の環境適応戦略の一端を解明した。また、コイ栓球の凝集能を証明した。 魚類に効率よく外来遺伝子を導入する技法、および外来遺伝子を発現させる調節領域の開発を行った。まず、コイ脱水精子が外部から吸水を行っている最中にエレクトロポーレーション処理を行うことにより、従来法の3倍以上の導入効率が得られた。また、ニジマスにおいてはメダカのβ-アクチンプロモーターが全ての組織で強い活性を、またニジマスvasaプロモーターが生殖細胞特異的に強い活性を示すことが明らかとなった。 リポソーム遺伝子座を標的とした魚類寄生虫の分類・同定・検出法を開発した。
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