研究課題
本年度は以下に示す項目について検討した。1、弾性裏装材の硬化後の応力緩和挙動およびその経時的変化2、ティッシュコンディショナ-の硬化後の応力緩和挙動、クリープおよびその経時的変化3、弾性裏装材の硬化後の動的粘弾性およびその経時的変化4、ティッシュコンディショナ-の硬化後の動的粘弾性およびその経時的変化5、軟質裏装材の粘弾性が総義歯患者の咀嚼機能に及ぼす影響6、軟質義歯裏装材のカンジダの付着7、硬質義歯裏装材の組成分析と試作8、シリコーン系軟質義歯裏装材の試作および物性の評価2についてはDental Materialsに発表し、市販製品の物性ならびに浸漬液による影響について基礎的検討を行った。4については日本補綴学会誌に発表し、軟質義歯裏装材の動的粘弾性の測定方法および評価方法を確立した。目下、現存するティッシュコンディショナ-および弾性裏装材の動的粘弾性の測定を終え、まとめ中である(3および4)。5については、軟質義歯裏装材の粘弾性により、総義歯患者の咀嚼機能の回復に影響を及ぼす傾向が認められた。6、7についてはそれぞれJournal of Oral Rehabilitationに発表しており、従来の硬質義歯裏装材よりも優れた物性を有する材料を開発した。8については従来のシリコーン系裏装材よりも、義歯床への接着強度があり、経時的に劣化しにくい材料の臨床応用を推進している。
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