研究課題
本年度は以下に示す項目について実験を行った。1) アルコールを含有しない試作暫間軟質義歯裏装材のゲル化進行中の動的粘弾性の測定2) アルコールを含有しない試作暫間軟質義歯裏装材のゲル化後の動的粘弾性の測定3) 暫間軟質義歯裏装材の化学組成が床用レジンの劣化に及ぼす影響4) 暫間軟質義歯裏装材の化学組成および構造的因子と本材より採得される石膏模型の表面性状との関係5) 試作ペースト型弾性義歯裏装材の動的粘弾性とその経時的変化6) 抗菌剤を含有する暫間軟質義歯裏装材の抗菌効果と物性7) 軟質義歯裏装材の粘弾性と咀嚼機能との関係8) 軟質義歯裏装材の負担圧と粘弾性との関係9) 暫間軟質義歯裏装材の寸法変化と重量変化研究の成果の一部として、暫間軟質義歯裏装材のポリマー分子量および粉液比と粘弾性的性質との関係はJoural of Oral Rehabilitationに掲載された。また暫間軟質義歯裏装材および弾性義歯裏装材と応力緩和挙動および硬化特性との関係はJournal of Prosthetic Dentistry(2編)に掲載された。アルコールを含有しない試作暫間軟質義歯裏装材のゲル化進行中の動的粘弾性については第31回日本歯科理工学会および第99回日本補綴歯科学会にて発表した。本材の組成と石膏との関係については第100回日本補綴歯科学会にて発表した。さらに床用レジンに及ぼす影響についてはその成果を第101回日本補綴歯科学会にて発表をする予定である。