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1996 年度 実績報告書

文化人類学における家族・親族領域を中心とするフィールド・データの処理と分析-調査ツールの開発とイメージ処理-

研究課題

研究課題/領域番号 08207103
研究機関京都大学

研究代表者

田中 雅一  京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (00188335)

研究分担者 窪田 幸子  大手前女子大学, 文学部, 講師 (80268507)
杉藤 重信  椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (70206415)
キーワード文化人類学 / 親族 / 系譜 / 家族 / フィールド調査 / イメージ処理
研究概要

過去二年間の研究によって、あらためて家系図のグラフィカルな表示の困難性を認識することとなった。描点の集合であるから、写真や絵画をコンピュータ上で表示するのとは異なり、家系図の線分を描くことは困難である。また、親族空間は、経験的にはある一定の範囲で閉じている様に見えるが、実際には、恣意的に切らざるを得ない。しかし、どのあたりでその空間を限定するかは、まだこれから検討する必要がある。1000名規模の親族空間で関係が輻輳すると、どのような家系図として表示できるであろうか。現在、ア-ネムランド・アポリジニのコミュニティのデータを入力しており、それを元にして、試作版のグラフィック・ルーチンを作成中である。
また、本研究では、家系図用のグラフィック・ルーチンをフィールドワーク用の統合的ツールのひとつとして位置づけたい。すなわち、フィールドノートや各種データベースと関連させて家系図用のグラフィック・ルーチンを稼働することを目的とする。
本年度において検討した事項は以下の通りである。1)ディスプレイ上のグラフィックの精度についての検討。2)重ね書きされる線分に関する検討。3)家計図の描法に関する検討。4)親族データベース構造の再検討。5)テスト版のためのデータ入力。
今年度はグラフィクスの専門家である濱崎修平氏(倉敷科学芸術大学)を研究協力者として報告をまとめたが、平成9年度は、氏を分担者としてアプリケーションの完成を目指す。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 田中雅一: "南インド・ヒンドゥー寺院をめぐる起訴(1881-1929)" 『宗教研究』. 307. 39-40 (1996)

  • [文献書誌] 田中雅一: "「二つのカースト・モデルと現世放棄--南インドのセングンダ・ムダリヤ-ルをめぐって」" 前川和也編「ステイタスと職業--社会はどのように編成されていたか』ミネルヴァ書房. 181-215 (1997)

  • [文献書誌] 田中雅一: "「カースト社会に生きる」" 栗原彬編『講座・差別の社会学--第三巻・現代世界の差別構造』弘文堂. 329-345 (1997)

  • [文献書誌] 窪田幸子: "女が神話を語る日" スチュワ-ト編『採集狩猟民の現在』言叢社. 53-124 (1996)

  • [文献書誌] 窪田幸子(Kubota,S): "Aboriginal Women and the Monetary Economy" Man and Culture in Oceania. 12. 87-101 (1996)

  • [文献書誌] Tanaka,Masakazu: "Patrons,Devotees and Goddesses : Ritual and Power among the Tamil Fishermen of Sri Lanka" New Delhi : Manohar, 228 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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