本研究の平成8年度まとめ 引き続き、薄物正本類(長唄・江戸浄瑠璃)の画像データを収集しながら、これらを利用した「画像データベース」の構築を目指している。また、これに並行して、鹿倉は近隣プロバイダーと契約「薄物正本」に関するインターネット・ホーム・ページを作成した。高橋は、インターネットを通じて、これらの作業の補佐を行っている。 本年度の研究過程では、「薄物正本」画像処理のみならず、特に「近世板本」全般に関る画像データ保存および公開の問題が浮かび上がったと考えている。 以下にそれらを整理する。 1、画像データの保存:BMP・GIF・JPEGの代表的な保存形式を用いて、試行した。(現段階では「板本」の画像にはJPEG(圧縮ファイル)形式が最適と思われる) 2、図書館等機関所蔵資料の扱い:「板本」画像データの公開は、一部分の公開ではなく、全体の「複製」公開に準ずる。これについての対応は、各機関それぞれで一貫性がない。(なんらかのコンセンサスが必要であろう) 3、データ・ベース作成:これには、言うまでもなく大量の「資料」が必要となり、個人収集のものだけでは限界がある。(当然、2の問題を解決しなければならない) 以上
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