研究課題/領域番号 |
08208104
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
毛里 和子 横浜市立大学, 国際文化学部, 教授 (40200323)
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研究分担者 |
新免 康 東京外国語大学, アジアアフリカ言語文化研究所, 助教授 (10235781)
横山 廣子 国立民族学博物館, 第二研究部, 助教授 (30143324)
中見 立夫 東京外国語大学, アジアアフリカ言語文化研究所, 教授 (20134752)
若林 正丈 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60114716)
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キーワード | 改革開放政策 / 中国周縁部 / 台湾 / 香港 / モンゴル / チベット / 中華世界 / 新彊日報 |
研究概要 |
1.改革開放政策と市場経済化で中国の政治・経済・社会・文化的遠心力は強まっているが、とくに本研究では前年度に引き続き中国周縁部、および大陸中国とは質的に異なる政治・経済体制をもつ台湾・香港の分析を学際的に進めた。とくに本年150年ぶりに中国に復帰した特別行政区--香港の政治・社会の変化に注目した。正規の研究分担者5名に加えて、香港研究者(谷垣真理子)を公募研究で加え、さらにモンゴル・チベット・民族教育などを研究する若手研究者4名(松本高明・岡本雅享・平野聡・吉田豊子)を研究協力者として加えて、1年間合計9名で活発な研究活動を行った。 2.研究会は合計7回、各メンバーおよび研究協力者全員が研究成果を報告した。本年度、特に成果が上がったのは、本領域のほかの計画研究班との合同会議(歴史班-代表西村成雄、政治班--代表天児慧)を何回か開き、中華世界の求心力・遠心力について歴史および政治体制の関連において考察したことである。「民族問題にどのようにアプローチするか」という問題提起にもとづいて、各分担者がそれぞれの研究視点を豊かにすることができた。また、最終的に成果を念頭において、論文執筆分担についても検討を重ねた。 3.今年度は初年度に引き続き、周縁地区の新聞のバックナンバー(『新彊日報』や『内蒙古日報』など)、および邦語・英語・華語の基本参考文献(『李鴻章全集』『中俄関係史料』など)をそろえた。また中国東北部とロシアの辺境関係についての詳細な年表(第1部)を作成した。
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