研究課題/領域番号 |
08208111
|
研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
小島 麗逸 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (50195723)
|
研究分担者 |
戸崎 肇 帝京大学, 経済学部, 助教授 (40276762)
深尾 葉子 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (20193815)
内田 知行 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (80193895)
鄭 新培 大東文化大学, 外国語学部, 助教授 (70236959)
若林 敬子 東京農工大学, 農学部, 教授 (60293015)
|
キーワード | 環境(1)出口規制から総量規制へ / 環境(2)水が発展の制約要因 / 福祉(1)手厚い弱者保護 / 福祉(2)まもなく訪れる高負担社会 / 教育(1)公学校から実質私立学校へ / 教育(2)資金不足に悩む山間辺地教育 / 教育(3)中国社会を変える華僑・華人の教育投資 |
研究概要 |
環境問題: (1)政策史 (1)1992年の国連人間環境会議の思潮を全面的に受入れ、生態系重視が一段と強まった。(2)産業公害では、それまでの環境基準による工場出口規制から、地域ごとの総量規制の方向に移行しつつある。これは環境政策としては新しい段階である。 (2)水問題(1)全国河川湖沼が汚染されている。(2)特に華北地区は深刻である。この地域の経済発展と都市化は水不足で制約される可能性がある。(3)北東アジア海域の汚染は中国、韓国を発生源とする汚染比重が高まりつつある。 福祉問題: (1)身心障害者福祉事業 この問題はその社会の弱者に対する思想を象徴的に映し出す。先進国が到達した障害者に対する思想は、国連の‘障害者権利宣言'にみられるが、中国はこれを受け入れ、浸透させようとしている。 (2)老齢化社会と年金負担 上海は93年から人口の自然増加はマイナスとなり、先進国並み以上の老齢化社会に入った。そこでは老齢年金負担が著増し始めている。これは全中国の都市経済の行方を象徴するとみる。 教育: (1)すべての段階で学校経営の独立採算制化が進行している。それに伴い政府の干渉度は縮小しつつある。 (2)貧困地の親の教育熱は高いが資金不足が初等中等教育の普及の隘路となっている。 (3)海外の華僑・華人の教育投資には眼を見張るものがある。中国社会を変える最も大きな力となる可能性がある。
|