1 研究会への参加 重点領域研究113「現代中国の構造変動」のA05班「現代中国における歴史的連続と不連続」の一員として研究会に出席し、日本、中国の学者から多くの知見を得た。また、96年6月8日の研究会では「抗日戦争と現代中国」と題して報告を行った。 2 資料の収集と論文の発表 近代中国の対外認識、抗日戦争及び現代中国の政治、社会に関する文献の収集をに努めるとともに下記のような研究発表を行った。 (1)「第二次世界大戦と抗日根拠地」において、毛沢東の思想や抗日根拠地の社会と人民共和国との歴史的連続性とその位置づけについて問題提起を行った。 (2)「近現代中国の対外認識-日本観を中心に」において、康有為、孫文から毛沢東、小平にいたる近現代中国の指導者たちの日本観の特徴を分析した。 以上により、本研究にかかわる研究の大枠と問題の所在を明確化した。 3 今後の方針 これまでの考察と収集した資料によって、「日中戦争と現代中国との歴史的継承」についての研究を進める。
|