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1996 年度 実績報告書

高リチウムイオン伝導性アート錯体型高分子固体電解質の合成と性質

研究課題

研究課題/領域番号 08229224
研究機関静岡大学

研究代表者

藤波 達雄  静岡大学, 工学部, 教授 (80022010)

研究分担者 MEHTA Mary A  静岡大学, 工学部, 助手 (70273167)
キーワード高分子電解質 / イオン導電体 / 固体電解質 / アート錯体 / イオン伝導度
研究概要

リチウムシングルイオン伝導性高分子はリチウム二次電池用電解質材料として優れた特性を有するが、一般に強いイオンペアのためイオン伝導度は低い。本研究では、リチウムシングルイオン伝導性アート錯体型高分子固体電解質の合成を行い、構造とイオン伝導度との関係を明らかにし、優れた高分子固体電解質の開発を目指す。
2つのタイプのアルミナート高分子の合成方法を検討し、新規なポリマーを合成した。これらの高分子電解質の電気化学的評価を行い、構造とイオン伝導度との関係より次の結果を得た。1)有機ケイ素基をアルミナートに結合させるとイオン伝導度が上昇する。2)ケイ素上に嵩高い置換基を導入すると、エーテル鎖の運動が妨げられてイオン伝導度が著しく低下する。3)エーテル側鎖には最適長さがある。4)分枝エーテル鎖を導入するとイオン伝導度の上昇とその温度依存性が改善される。5)テトラシロキシアルミネート錯体構造を有する高分子電解質は、電気化学的に安定で高いリチウムイオン輸率を有する。また、アート中心にホウ素、ケイ素アニオンを有するポリマーも合成し、そのイオン伝導度についても比較検討した。これらの結果より、優れたリチウムシングルイオン導電性アート錯体型高分子の構造を提案することができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤波達雄: "Polymer electrolyte bilayer films with photorechargeable battery characteristics" Solid State Ionics. 92. 165-169 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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