1)アクリル酸メチルと種々の長鎖アルキル基を有するアクリル酸エステルの共重合体ゲルを合成し、その構造を広角・小角X線回析装置を用いて解析した。昨年度研究したアクリル酸共重合ゲルの結果と比較しながら、構造形成における疎水性相互作用と水の役割を明らかにした。(長田義仁) 2)熱転移解析装置を用い、共重合組成の違うゲルについて秩序-無秩序転移温度・転移熱などを測定し、熱力学的諸量と超構造との対応関係を明らかにした。特に、橋かけ密度が超構造形成および力学特性に及ぼす影響について考察した。 3)ゲルの静電ポテンシャル場を理論計算によってシミュレーションし、極性側鎖・水分子間の相互作用と超構造形成過程との関係を理論的に解析した。
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