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1996 年度 実績報告書

酸塩基性を付与した電気伝導性酸化物触媒の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08232243
研究機関信州大学

研究代表者

高須 芳雄  信州大学, 繊維学部, 教授 (50035078)

研究分担者 村上 泰  信州大学, 繊維学部, 助教授 (90219907)
キーワード酸化ルテニウム / 酸化バナジウム / 酸化カルシウム / メタン / ホルムアルデヒド / 酸塩基 / 触媒電極
研究概要

プロトンの吸脱着と電気伝導性に優れたルテニウムとバナジウムとを組み合わせた複合酸化物電極を作製した。直径約20nm程度の電気伝導性のRu_2VO_6粒子とプロトンの吸脱着能を有する直径約10nm以下のV_2O_5微粒子が複合化されて3酸化還元に伴うプロトンの優れた吸脱着能を示したと考えられる。電気導電性を示さないV_2O_5のような酸化物もルテニウム酸化物と複合化することによって、電気伝導性を付与することが可能になると考えられる。
プロトンの吸脱着と電気伝導性に優れたルテニウム酸化物をカルシウム酸化物と組み合わせた複合酸化物電極を作製した。硫酸水溶液中では複合酸化物電極からCaイオンが溶出し、RuO_2/Ti電極の値の30倍の値を示した。すなわちルテニウム酸化物は、カルシウムとの複合化によってプロトンの吸脱着と電気伝導性を保持したままRuイオンの酸化還元電位を制御する可能性を有する。
メタンの部分酸化反応について酸化ルテニウム触媒は325°C以上では金属ルテニウムに還元され、メタン転化率は向上するがホルムアルデヒドは生成しなくなった。酸化ルテニウムに酸化カルシウムを添加すると、同じ温度におけるメタン転化率は著しく減少するが、カルシウムの添加量を増やすにつれて金属ルテニウムの生成がより高温まで抑制されるため、比較的高温で高いホルムアルデヒド収率が得られた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.Murakami: "Surface characterization of ruthenium-tin oxide electrodes" Applied Surface Scinece. (印刷中).

  • [文献書誌] 村上 泰: "塩触媒ゾル-ゲル反応における酸化チタンの調製-塩触媒中のアニオンおよびカチオンの効果" 触媒. 38(6). 520-523 (1996)

  • [文献書誌] Y.Takasu: "Dip-Coated Ru-V Oxide Electrodes for Electrochemical capacitors" J.Electrochem.Soc.(印刷中).

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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