研究課題/領域番号 |
08237208
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
村木 綏 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (70013430)
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研究分担者 |
池田 博一 高エネルギー物理学研究所, 助教授 (10132680)
松原 豊 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (80202323)
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キーワード | シンチレーションファイバー / 太陽中性子 / 太陽フレア / CMOS回路 / 多重アノードフォトマル / 中性子検出器 / スペースステーション / JEMモジュール |
研究概要 |
本研究の最終目的は人工衛星に載せる10〜100MeVという低エネルギー領域の太陽中性子センサーを開発し、10MeVから100GeVの粒子加速機構の解明をはかることである。本センサーと地上の太陽中性子望遠鏡を使うと3桁のエネルギー領域をカバーできるので加速モデルの判別が可能となる。 KEKの池田博一らにより開発された超低消費電力CMOS回路と浜松フォトニックスのマルチアノードフォトマルを組み合わせて世界で例のないユニークな中性子デンサーを開発することを本科研費で実施した。 以下科研費で実施したことを述べる。 10cm*10cm*10cmのシンチレーションファイバーでロックを製作し、XとYの両方向から512チャンネルの浜松フォトニックスのマルチアノードフォトマルを使い信号を読み出した。シンチレーションファイバーとフォトマル間は光ファイバーで接続した。人工衛星に搭載可能なように1チャンネルあたり5mWのアンプディスクリADCを使用してセンサーを作成した。 1996年12月1日と2日、理化学研究所リングサイクロトロンからのH_2ビームに本センサーを照射した。ビームのエネルギーは核子あたり135MeVであり、オンラインで見たところきれいな秘跡が得られた。現在オフラインで陽性のエネルギー分解能や、散乱角分布をもとめている最中であり、3月の日本物理学会にて報告する。
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