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1996 年度 実績報告書

崩壊粒子分光法によるハイペロン核子弱相互作用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08239205
研究種目

重点領域研究

研究機関大阪大学

研究代表者

岸本 忠史  大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90134808)

研究分担者 野呂 哲夫  大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (30164750)
味村 周平  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10273575)
野海 博之  高エネルギー物理学研究所, 助手 (10222192)
中野 貴志  大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (80212091)
江尻 宏泰  大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (80013374)
キーワードハイパー核 / 偏極 / ハイペロン核子相互作用 / 弱崩壊 / パリティ非保存 / 非対称弱崩壊
研究概要

(1)平成8年度において解析システム導入し、偏極^5_ΛHeハイパー核の非対称弱崩壊実験の解析を行なった。陽子とπ^-の崩壊について解析が終了し、分岐比とハイパー核の偏極度について結果がほぼ得られた。π^-崩壊の非対称度の測定から偏極度が求められることは我々が始めて指摘した。測定された非対称度から大きな偏極度を持つハイパー核が理論的な予想通り生成されることが明らかになった。この件に関して現在まとめの作業を行なっている。非中間子崩壊で生成される陽子の非対称パラメーターについても結果がほぼ求まっている。現状では若干理論と矛盾する様であり、最終結果とするにはもう少し検討を要する。
(2)本研究では更に弱崩壊の逆反応pn→pΛを調べる。これは弱い相互作用でストレンジネスを作る実験であり、直接ハイペロン核子の弱い相互作用に関する情報を与える。しかし実験的には膨大なBGから信号を探していかねばならない。このためにまず物理過程とBG過程のシミュレーションを行なった。これには今回導入した解析システムが役立った。この結果を基に標的周りのデザインを行なった。強い相互作用で生成される膨大なバックグランドを効率的に落とすためにコリメーターを設計した。これは飛び出したΛの崩壊粒子は検出できる。この特性を調べる実験を行なった。目的とする信号の特性と、バックグランドの特徴より検出器の大まかな設計を行ない、今後製作する個々の検出器の要素を決定した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.Hasegawa,O.Hashimoto,S.Honma,T.Miyauchi,T.Nagae,M.Sekimoto,T.Shibata,K.Aoki,H.Noumi,H,Boug,M.Youn,Y.Gavrilor,T.Kishimoto他: "Spectroscopic study of ^<10>_ΛB,^<12>_ΛC,^<28>_ΛSi,^<89>_ΛY,^<139>_ΛLa and ^<208>_ΛPb by π^+,K^+ reaction" Physical Review C. 74. 1210-1220 (1996)

  • [文献書誌] R.A.Michael,M.B.Barakat,S.Bart,R.E.Chrien,B.C.Clark,D.J.Errst,S.Honma,K.Hicks,W.Hioton,E.V.Hurguford,T.Kishimoto他: "K^+ elastic scattering from C and ^6Li at 715 MeV/C" Phys.Lett.B. 382. 29-34 (1996)

  • [文献書誌] H.Ejin,K.Fushimi,K.Hayashi,R.Hazama,T.Kishimoto,N.Kudomi,K.Kume,K.Nagata,H.Ohsumi,K.Okada,T.Shime,J.Tanaka: "Limits on neutrino-less double beta decay of ^<100>Mo" Nuclear Physics A. 611. 85 (1996)

  • [文献書誌] E.Choi,H.Ejin,H.Ohsumi,and T.Kishimoto: "Search for Time-Correlated Fast Neutrons from DD Fusion at Room Temperature" Jpn.J.Appl.Phys.35. 2793-2796 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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