研究課題/領域番号 |
08240102
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研究種目 |
重点領域研究
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 武郎 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00004424)
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研究分担者 |
高木 伸 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90124594)
鈴木 敬愛 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (70013208)
市川 恒樹 北海道大学, 工学部, 助教授 (10001942)
深井 有 中央大学, 理工学部, 教授 (80055136)
宮崎 哲郎 名古屋大学, 工学部, 教授 (90023126)
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キーワード | 多自由度トンネル / 巨視的量子現象 / 量子摩擦 |
研究概要 |
本研究領域は、物理学及び化学のパラダイムとして認められている量子力学が果たして如何なる巨視的尺度に至るまで適用可能であるか、という基盤的課題にトンネル現象を通して取り組むものである。本研究領域が相手とするトンネル現象は、集団運動及び環境との相互作用に由来する多自由度性より、従来の微視的・孤立系のトンネル現象とは大きく異なる。これを共通認識として、物理学及び化学両分野の研究者が共同戦線を展開している。 この分野にはル-チーンな研究手段は存在せず、各研究者の個性を活かしつつ共同戦線の威力を引き出す必要がある。 このため、総括班会議(平成8年7月7日、12月23日)、計画班班長会議(平成8年6月15日、10月2日、平成9年2月15日、2月22日)を開催し相互理解を拡張しつつ各個研究を進展させる方向での研究会を企画しプログラムを作成した。 第1回全体研究会は平成8年7月6日(於:中央大学理工学部)に開催された。計画研究及び公募研究の代表者より、各研究が目指す所について説明があり、質疑応答が活発に行われた。 この研究会の内容はニュースレターNo.1に収録されている。 第2回全体研究会は平成8年12月21日(於:賢島研修センター)公開の形で行われた。各実験グループが計画・準備している装置の具体的設計や特徴について詳細に報告して頂くことを中心とした。この研究会の内容はニュースレターNo.2に収録されている。 物理学と化学の共同戦線は、理論面においてその形を鮮明にする。 この観点より、第1回理論研究会(於:金沢大学)が平成9年3月6日〜7日に開催された。多自由度系トンネル現象の場の理論的基礎づけや、環境との相互作用の取り入れ方について、素核理論、物性理論、宇宙物理、理論化学など広範囲の理論家の参加を得て活発な討論が為された。この研究会の内容はニュースレターNo.3に収録される。
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