研究課題/領域番号 |
08244102
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
上林 弥彦 京都大学, 情報学研究科, 教授 (00026311)
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研究分担者 |
土居 範久 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (50051553)
高木 利久 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30110836)
大野 豊 立命館大学, 総合理工学研究機構, 客員教授 (60026185)
矢島 脩三 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20025901)
藤原 譲 神奈川大学, 理工学部, 教授 (40110473)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1999
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キーワード | データベース / マルチメディア / 情報ベース / メディア統合 / 環境統合 / コンピュータネットワーク / 協調処理 / 分散処理 |
研究概要 |
多様化した通信手段とデータベース技術の統合によって研究分野が大きく拡がりつつある。ウェブを用いた情報検索、電子図書館、電子出版、電子商取引や企業間の情報共有のためのCALS、さらにネットワーク内での仮想組織の実現といった分野は、すべてデータベースの発展形であるか、安全なシステム構築をするためにデータベース技術が不可欠なもので、科学研究の基盤システムとしても重要なものとなっている。これらの技術は、情報流通革命や経済活動の革命の基盤でもある。このような背景のもとで本特定研究では、従来型のデータベース研究ではなく、「データベースによる各種メディアの統合、各種システムの統合および利用者環境と計算機環境の統合の統合」を基盤概念として、必要な基礎研究開発とともに、次世代応用を意識したデータベース研究を行なってきた。 全体を下記の4つの班に分けて研究を進めるとともに総合化を目指した。 (1)次世代データベース応用に必要な高度の機能の実現および処理速度向上を目的として、データモデル・言語、高速アルゴリズム、高速処理方式などについて成果を得た。 (2)3次元画像や動画を含む各種メディアを統合するためのデータベースシステムの基本技術としてメディア統合モデル、動画モデルや拡張仮想現実システムで成果を得た。 (3)分散システムを発展型データベースと考え、分散および発展といったシステム技術による巨大分散情報システム構成の実際的方法と情報統合利用技術を開発した。 (4)ネットワーク上の仮想組織実現のために不可欠な、利用者環境と計算機環境の統合をめざし、分散協調作業支援システムの研究開発を理論と応用の両面で行った。 研究会(衛星による分散研究会も含む)のほか、毎年1回の公開シンポジウムと国際会議(96年CODAS、97年DMIB、98年FODO、CODAS-2、99年DANTE)を主催し国際的出版社から会議録を刊行した。学会誌特集(情報処理学会論文誌および電子情報通信学会論文誌)、英語での中間報告も刊行しており、英文成果図書刊行(英国)も進行中である。一般向きにもComputer Today誌に特集や連載を行った。本特定研究の流れをくむ新しい国際会議発足の動きがあり国際的にも影響が大きかったといえる。
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