研究分担者 |
横田 一正 京都大学, 工学研究科, 助教授 (10273484)
小西 修 高知大学, 理学部, 教授 (00135386)
西尾 章治郎 大阪大学, 工学研究科, 教授 (50135539)
有木 康雄 龍谷大学, 理工学部, 教授 (10135519)
上原 邦昭 神戸大学, 工学部, 助教授 (60160206)
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研究概要 |
本研究は,コンピュータネットワーク上に分散した多種多様なデータファイルやデータベースを統合して,これらの各構成要素の自律的機能や協調作業を通じ,データベース構造が時間的・空間的に発展していけるようなデータベースシステムの構築技術の研究を行うもので,このために,次の3つの重要課題に焦点を絞り,基盤技術の開発研究を行った. (1)マルチメディア情報の構造化 映像データベースの内容記述モデルと構造化の研究として,キーワード,レコード,グラフによる内容記述のための統一的モデルの提案,多数のオーサーが協調的に内容記述を行う公開型内容記述方式の提案と試作,映像や音声の認識処理やニューラルネット(自己組織化マップ)に基づく映像データベースの自己組織化方式の提案と試作,アニメーション映像のストーリー記述・検索方式の提案と試作,半構造化文書情報からの段階的なデータベース生成と多重視点機構の実現方式の提案などを行った. (2)移動携帯型データベースの研究 モ-バイルコンピューティング環境における高機能データベースシステムに関する研究として,移動携帯型データベースにおける位置依存型の問い合わせ処理方式やキャッシュ処理方式の開発を行った.さらに,ATMなどの高速ネットワーク環境を想定した新しいデータベース移動方式の提案と有効性の検証を行った. (3)エージェント型分散データベースの研究 分散情報源の統合のために,能動型データベースの技術とエージェント技術を融合したエージェント型メディエータ・データベースシステムの試作や,統合のための枠組みを演繹オブジェクト指向データベース技術の拡張で行う方式を提案した.さらに,インターネットのWeb空間での情報検索のために,データマイニング技術を導入した新しい検索エンジンの開発とその有効性の検証を行った.
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