研究課題/領域番号 |
08244206
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
水野 忠則 静岡大学, 情報学部, 教授 (80252162)
|
研究分担者 |
太田 剛 静岡大学, 情報学部, 助手 (40213730)
佐藤 文明 静岡大学, 情報学部, 助教授 (40273164)
渡辺 尚 静岡大学, 情報学部, 助教授 (90201201)
|
キーワード | データベース / モ-バイルコンピューティング / パーソナル通信 / 無線通信 / 分散データベース / ノマディック / キャシング / 分散処理 |
研究概要 |
携帯パソコンや携帯電話・PHSに代表される移動体通信の携帯機器から、世の中に広く存在する多種多様なデータベースを利用者が時や場所を問わず、誰でも効率的かつ手軽に利用できるようなデータベースシステムの構築が必要となる。本研究では、移動しながらデータベースをアクセスする際に、そのアクセスの連続性を保証するデータベースキャッシュ管理方式の提案と、分散環境における各種の多様なデータベースシステムにアクセスするための統一的手法に焦点を当て、モ-バイルデータベースのデータベースキャッシュ管理と、ノマディック複製管理における複製データ管理に関して、研究成果を得た。 最初のモ-バイルデータベースのデータベースキャッシュ管理の研究では、モ-バイルコンピューティング環境において、無線携帯型端末が無線通信セル間を移動しながら、各セル内のMSS経由で大容量データベースをアクセスするとき、移動先セルでのデータベースアクセスフォルト発生頻度を最小化するためのデータベースキャッシュの管理方式を複数提案し、各々の管理方式下での平均アクセス時間や平均キャッシュヒット率をシミュレーションにより比較評価した。 2番目のノマディック環境における複製データの管理の研究では、ノマディック環境における「どこでも」すなわち作業場所の問題に着目し、作業者が様々な場所に移動して作業を行う場合で、ネットワークの接続が不安定な環境すなわちノマディック環境における複製データの管理について考察した。通信の接続が不安定な環境ではデータの一貫性を維持するための特有の対策が必要となる。ここではそのような方法の整理を行い、方法の例を示した。
|