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1996 年度 実績報告書

実践的合成プロセスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08245104
研究種目

重点領域研究

研究機関京都大学

研究代表者

伊藤 嘉彦  京都大学, 工学研究科, 教授 (40026018)

研究分担者 山本 尚  名古屋大学, 工学部, 教授 (10135311)
村橋 俊一  大阪大学, 基礎工学部, 教授 (60029436)
向山 光昭  東京理科大学, 理学部, 教授 (60016003)
林 民生  京都大学, 理学研究科, 教授 (00093295)
香月 勗  九州大学, 理学部, 教授 (40037271)
キーワードキラル金属錯体触媒 / 触媒的不斉反応 / タキソ-ル骨格の構築 / アミンのα-位酸化触媒 / アリル金属試薬 / アリル化剤 / 光学活性アリルシラン / 光学活性アレニルシラン
研究概要

高次構造をもつ有用な天然有機化合物や有用物質を実践的に合成するための革新的な手法を開発するために下記の項目に絞って検討し、得られた成果は次の通りである。
(1)キラル金属錯体触媒の分子設計に基づいて炭素-炭素結合形成反応やオレフィンへのヘテロ元素官能基の導入反応で触媒的不斉反応を開発した。サレン錯体を用いて高効率不斉エポキシ化反応を見出し、またアジリジン化でも高いエナンチオ選択性を達成した。林らはパラジウム錯体触媒を用いて共役ジェンの不斉ヒドロシリル化や不斉クロスカップリング反応で高い立体選択性を実現した。(香月・林)
(2)炭素-酸素結合形成反応を開発すると共に、それを基にして抗腫瘍活性化合物として話題のタキソ-ルの基本骨格の構築法を開発した。(向山)
(3)遷移金属ヒドロペルオキシド中間体として利用してアミンの新酸化触媒反応を開発し、各種のα置換アミン類の位置、立体選択的合成を確立した。(村橋)
(4)アリルバリウム反応剤の構造論および反応論を検討し、エポキシ化合物とのクロスカップリング反応で高いα-選択性を明らかにした。(山本)
(5)パラジウム(O)錯体触媒によるアリルアルコールおよびプロパルジルアルコールのビス-シリル化反応で各々アリルシランおよびアレニルシランの合成法を見出した。特に、光学活性アリルアルコールおよびプロパルジルアルコールのビス-シリル化反応では完璧な1,3-キラル転写による光学活性アリルシランおよびアレニルシランを合成した。(伊藤)

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yoshihiko Ito: "Palladium-catalyzed Intramolecular Bis-silylation of Propargylic Alcohols : A New Stereospecific Access to Chiral Allenylsilanes" J.Org.Chem.61・15. 4884-4885 (1996)

  • [文献書誌] Yoshihiko Ito: "New Synthesis of(E)-Allysilanes・with High Enantiopurity via Diastereoselective Intramolecular Bis-silylation of Chiral Allylic Alcohols" J.Am.Chem.Soc.118・12. 3061-3062 (1996)

  • [文献書誌] Yoshihiko Ito: "Palladium-tert-Alkyl Isocyanide Catalyzed Intramolecular Bis-silylation of Vicinally Disubstituted Alkenes" J.Organomet.Chem.499. C1-C3 (1995)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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