本研究は、金属、セラミックス、高分子におけるハイブリッド組織体形成において、藤嶋らが開発した新しい無電解めっき方法をさらに進めバインダー層多様化を研究し、光によるパタ-ニングの方法を確立し、これまでの無電解めっきの常識からは予想できないような非常に強い密着性が得られるのかの機構、特に界面構造との関係が明らかになった。 具体的な研究成果を下記する。 1.酸化亜鉛薄膜成膜方法の変化による異物性の酸化亜鉛膜上に得られた、無電解めっき皮膜の密着強度測定での解明 2.X線回折、ラマン分光法等による酸化亜鉛膜および金属膜の表面物性の解明 3.原子間力顕微鏡および電子顕微鏡などによる表面構造観察の成果 4.in-situ測定(原子間力顕微鏡)によるPd2+の吸着状態および無電解めっきの初期析出状態観察と、密着強度との関連の解明 5.酸化亜鉛薄膜のPd2+の特異吸着性および光応答性をうまく利用して、実用に則した形での金属膜のパタ-ニング法の確立 6.有機高分子のバインディング
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