研究分担者 |
清野 純史 京都大学, 工学研究科, 助教授 (00161597)
福和 伸夫 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (20238520)
野田 茂 鳥取大学, 工学部, 助教授 (80135532)
片山 恒雄 科学技術庁, 防災科学研究所, 所長
土岐 憲三 名古屋大学, 先端技術共同研究センター, 教授 (10027229)
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研究概要 |
平成9年度に立てた研究計画にしたがって,地震時実時間制御のために必要な基礎研究をもとに手法に関する研究を推進している.成果としては,ライフライン,建物に関する被害率曲線の構築,地震動の空間分布推定手法の開発,携帯情報システム,地理情報システムをインターネット上で動かすプロトタイプ実用化のための準備などが挙げられる. 研究項目は,a.実時間制御のための基礎情報に関する研究,b.実時間制御の手法に関する研究,c.実時間制御技術の実用化に関する研究の3つに大別され,それぞれが4つの小項目から構成される.以下に,それぞれの項目ごとに平成10年度における研究成果の概要を記する. 「a.実時間制御のための基礎情報に関する研究」では,社会基盤システムの実時間制御に必要となる基礎データを収集するとともに,地盤モデルの構築,常時微動の利用,ライフライン被害推定式の構築,建物被害推定式の構築など,基礎情報の整備に関する研究を行った. 「b.実時間制御の手法に関する研究」では,地震動特性の検討,地震動・地盤変状の空間分布推定法の開発,実時間での被害推定・制御法の開発,時空間における災害波及モデルの構築など,方法論の開発や整備を行った. 「c.実時間制御技術の実用化に関する研究」としては,これまでの研究結果を統合して,実時間制御技術を実用化へと結びつけるために,実時間制御システムの現況調査,インターネット上でのGISの開発,被害情報収集のための新技術利用法の開発,プロトタイプの構築などを行った. 以上の研究成果は,多くの学会・シンポジウム等で各研究者により発表された.また以上の成果は,昨年度に引き続き報告書としてまとめられ,各方面の関係者に配布された.
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