Al cali genes xylosoxi dans GIFU 1051 を嫌気条件で培養し、膜成分をドデシルマルトシドで処理することによって、可溶化したのち、DEAEセルロース、ヒドロキシアパタイト、セファデックスなどを用いたカラムクロマトを行うことによって、NOリダクターゼを単離した。酵素活性の検出はガスクロを用いる方法を開発して、酵素精製を行った。次いで、吸収、MCD、ESRスペクトルなどを測定することによって、NOリダクターゼをキャラクタライズした。その結果、この酵素はチトクロムbサブユニットとチトクロムcサブユニットのコンプレックスであることがわかった。さらに、ヘムの電子状態として、高スピンと低スピンの成分があることを明らかにした。ついで、NOリダクターゼのレドックスカップルであると考えられる、可溶性タンパク、チトクロムc553を単離して、吸収、MCD、ESRスペクトルなどによって、ヘムの電子状態について詳しく検討した。このような研究によりAl cali genes xylosoxidans GIFU 1051 にNOリダクターゼが存在することを確認し、基本的なキャラクタリゼーションを行ったが、この酵素が著しく不安定であるので、より詳細な研究を進めるために、大量に安定な酵素を得ることをめざして、様々の脱窒菌をスクリーニングテストした。その結果、Par acoccus hal odenifitricansが最適であることを突き止め、精製法を確立した。また、Al cali genes xylosoxi dans GIFU 1051 と同じレベルの分光学的キャラクタリゼーションを行った。現在、ゲノムクローニングを目指して、ペプチドシーケンスを部分的に調べているところである。
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