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1996 年度 実績報告書

脊髄優位に発現する遺伝子群のクローニングと遺伝性神経疾患への展開

研究課題

研究課題/領域番号 08256217
研究機関大阪大学

研究代表者

佐古田 三郎  大阪大学, 医学部・附属病院, 助教授 (00178625)

研究分担者 階堂 三砂子  大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
藤村 晴俊  大阪大学, 医学部, 助手 (20263246)
キーワードSelenoprotein P / Selenium / glutathione pertoxidase
研究概要

独自に作製したラット脊髄cDNAライブラリーを脊髄及び小脳cDNAにてdifferential screeningし、抗フリーラジカル活性を有するセレノプロテインP(SelP)が神経系に発現していることを初めて見い出した。この分子の他にseryl tRNA synthetaseが脊髄で発現していることが判明したので、selenoprotein machineryが中枢神経系で活発に働いていると推察された。そこで、セレノプロテインファミリー(selP,glutathione peroxidase=Gpx)の脳内発現と中枢神経においてもセレンが欠乏するラットの作製を試みた。(1)selenoprotein familyの脳内発現:selPのcDNAを数クローンクローニングしてその遺伝子構造を決定したが中枢神経系特異的アイソフォームの存在は認めなかった。神経組織および非神経組織のノザン解析では脊髄を中心とし神経系全般にその発現をみた。cRNAプローブでのin situ hybridizationでは神経系全般に中でも白質に多く発現していた。各種Gpxの発現を脳の各部分で検討した。方法にはRT/PCRを用いた。cellular Gpxとphospholipid-hydroperoxide Gpx(PH-Gpx)は脳内で広く発現していたが、plasma Gpxはその発現はわずかで、gastrointestinal Gpx(GI-Gpx)は発現していなかった。(2)セレン欠乏ラットの作製:50g前後のラットに6Wセレン欠乏食を与え各組織でGpx活性を測定した。肝臓やplasmaではその活性はおよそ10%に低下したが、脳内のGpx活性は有意な低下は認められなかった。2世代にわたりセレン欠乏ラットを作製しなければ脳内でセレン欠乏を生じさせることはできないと考えられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Okuda Y,Sakoda S,Shimaoka M,Yanagihara T.: "Nitric oxide induces apoptosis in mouse splenic T lymphocytes." Immunol.Lett.52. 135-138 (1996)

  • [文献書誌] Okuda Y,Sakoda S,Fujimura H,Yanagihara T.: "Nitric oxide via inducible isoform of nitric oxices synthase is a possible factor to eliminate inflammatory cells from the centrral nervous system of mice with experimental allergic encephalomyelitis." J.Neuroimmunol.73. 107-116 (1997)

  • [文献書誌] Abe K,Fjimura H,Toyooka K,Sakoda S,Yorifuji S,et al.: "Cognitive function in amyotrophic lateral sclerosis." J.Neurol.Sci.(in press).

  • [文献書誌] 藤村晴俊、佐古田三郎: "筋萎縮性側策硬化症" 日本医事進報告. 3798. 33-36 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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