研究課題/領域番号 |
08266108
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小野 公二 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (90122407)
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研究分担者 |
柳衛 宏宣 東京大学, 医科学研究所, 助手 (30212278)
大西 武雄 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60094554)
安藤 興一 放射線医学総合研究所, 第三研究グループ, 第一サブグループ長 (00159526)
田中 敬正 関西医科大学, 医学部, 教授 (40131445)
上田 聖 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (40094411)
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キーワード | RBE / 熱中性子 / 熱外中性子 / 突然変異 / PET / p53 |
研究概要 |
(1)改修後の重水設備で得られる熱中性子、熱外・高速中性子のREBを腫瘍細胞を用いて検討した。どちらのビームも2.0程度の値を示した。(2)熱中性子によるHPRT突然変異頻度は2Gyでγ線の2.6倍、硼素濃度10-20ppmの範囲では、2Gyでγ線に比べて4.4-5.0倍高かった。(3)^<18>F-BPA-PETによる硼素濃度の推定法をこれまでのデータの解析によって再検討し、投与終了直後から、照射開始までの40分間の血中濃度の推移から腫瘍組織の濃を精度良く推定する式を確立した。(4)カルボラン含有アズレンのBNCT効果は、BSHよりも遙かに優れていた。オートラジオグラフィーでT/N(脳)比を求める14.2であった。(5)Polyethylene glycol修飾^<10>B化合物を用いることにより、網内系細胞への捕捉を回避し、血中^<10>B濃度を高め、腫瘍への取り込みを増加できる可能性がでてきた。(6)肝細胞に対する熱中性子線およびBNCTの効果をマイクロヌクレウス法で調べ、γ線の効果と比較した。熱中子のRBEは1.98、BPAおよびBSHのCBEは各々5.96,2.46であった。(7)重粒子放射線(炭素線)照射におけるマウス皮膚反応をγ線のそれと比較した。LETの増大とともに、等効果線量は小さくなった。γ線では分割効果が認められたが、炭素線では認められなかった。(8)野生型p53保有細胞A-172においてはγ線のみならずα線、炭素線、原子炉中性子においてもp53の細胞内蓄積量の増加に引き続き、明らかなWAF1の蓄積誘導が認められる。一方、変異型p53保有細胞T98Gではいずれの放射線おいてもこうした現象は認められなかった。(9)京大炉重水設備(改造後)の熱・熱外・高速中性子のフラックスをAu、Inの放射化で測定した。
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