研究課題
化学療法を受けた31名の白血病患者(AML27名、ALL2名、AMLL2名)及び、同種骨髄移植を受けた23名の白血病患者(AML13名、ALL5名、CML5名)MRDをWT1 assayを用いてモニターした。化学療法を受けた31名中16名で再発が見られた。同種骨髄移植を受けた23名中3名で再発が見られた。再発例では、再発の1-18カ月前にWT1 assayで異常値が見られた(分子再発)。WT1レベルが10^<-2>を超えると、近い内に再発が必発であった。長期寛解例では、WT1レベルが徐々に低下に、正常レベルに戻り、持続していた。同一患者の骨髄検体と末梢血検体を同時に測定したところ、骨髄検体では、正常レベルで、MRDの存在が不明であっても、末梢血検体では、異常レベルを示し、MRDが存在すると診断される場合が多く、よって、末梢血の方がMRDの検出にはすぐれていた。以上より、WT1 assayにより、MRDのモニタリングが可能であり、治療の“individualization(個別化)"が可能となった。
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