研究分担者 |
堀田 凱樹 国立遺伝研究所, 所長 (30010036)
藤田 恒夫 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (00032863)
長澤 寛道 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60134508)
竹市 雅俊 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00025454)
鈴木 昭憲 東京大学, 名誉教授 (90011907)
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研究概要 |
本年度研究成果検討会を平成11年1月5日、6日の2日間,名古屋市で開催し,総括班員による研究実績の検討と評価を行った.その結果,本研究領域の研究活動は活発に行われており,その研究成果においても進展がみられるとした.主な研究業績は以下のようにまとめられる.1. 変態・休眠を支配するホルモン分子の動態と環境応答(第1班分担) 脳の神経分泌細胞の電気生理学的な特性を明らかにし,神経分泌細胞からの神経ペプチドホルモン(PTTH)の放出制御がセロトニン,カルバコール依存性であること,さらにPTTHの前胸腺での受容体の存在を明らかにした. 2. 変態における自己・非自己の認識と形作りの分子機構(第2班分担) 幼虫の中腸の崩壊を進める新規な26kDaプロテアーゼを発見,同定,合成し,この酵素タンパク質は抗菌活性をも有することを明らかにした.生体防御タンパク質の一種であるペプチドグリカン結合タンパク質とフェノール酸化酵素前駆体活性化酵素を同定し,生体防御カスケード系の基本を明らかにした.また働きバチの脳のキノコ体に特異的に発現する2種類の遺伝子(M5,Ms)を単離し,昆虫の生得異的行動の分子機構の解明の糸口をつかんだ.
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